梅小路京都西駅(うめこうじきょうとにしえき)は、京都府京都市下京区観喜寺町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である[3]。駅番号はJR-E02[4]。
「嵯峨野線」の愛称区間に含まれている。2019年(平成31年)3月16日に開業し、山陰本線では2008年(平成20年)3月15日の梶栗郷台地駅以来11年ぶりの新駅開業となった。
歴史
建設の経緯
近隣に所在する梅小路公園には梅小路蒸気機関車館や2012年3月14日に開業した京都水族館があり、さらに、梅小路蒸気機関車館が拡張・改装されて2016年4月29日に京都鉄道博物館となり観光客が大幅に増加したが、最寄り駅である京都駅から約1.7 km離れていることからアクセスがしばしば議論の的となっていた。2014年5月、京都商工会議所は観光客の利便と地域経済振興を図るため京都駅 - 丹波口駅間への新駅設置を提案したほか[5]、同年8月には京都市も検討を開始した[6]。
2015年2月2日、京都市はJR西日本と新駅設置の合意書に署名し、新駅の総建設費約49億円のうち、JR西日本が19億円、京都市が15億円を負担し、残りの15億円は国の補助金でまかなうことを決定し[7][8]、事業化が決定した。
なお、1994年には全国都市緑化フェアの期間中、当駅から約600 m京都方の京都貨物駅近くに臨時駅「緑化フェア梅小路駅」が設置されていた。
駅名の由来
京都市は2018年(平成30年)3月から4月にかけて新駅名を公募し、総計1,257件の応募があったが、そのうち「梅小路」が224件、「梅小路公園」が205件の応募があった[9]。
これを受け検討がなされた結果、同年7月20日、JR西日本京都支社と京都市は共同で記者会見を行い、駅名を「梅小路京都西」とすると発表した[9]。当駅に隣接する梅小路公園は周辺地域を象徴する存在として地域住民に親しまれているほか、前述の公募では含まれるキーワード別の集計で「梅小路」の名称が応募最多数の836件で使用されていた。また、当地は京都駅の西側約1.7キロメートルに位置し、京都観光の新たなサブゲートとなることを見据えて「京都」「西」を付した名称となった。
なお、駅名決定までの仮駅名は「JR七条駅」であった[10]。
年表
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ高架駅で、改札内にはバリアフリー対応のトイレや飲料自販機・自動精算機が設置されている。
嵯峨野線の駅では初めてホームドアを設置した。同駅設置工事にともなって廃止された短絡線に屋根を設け、横断歩道橋として活用することで七条通り北側への回遊性向上を狙うとしている[3]。
のりば
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
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駅入口(2019年3月)
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ホーム(2019年3月)
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[16]。
年度 |
1日平均 乗車人員
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2019年
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2,415
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2020年
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1,906
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2021年
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2,345
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2022年
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3,301
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駅周辺
バス路線
京都市営バス・京阪京都交通の「梅小路公園・JR梅小路京都西駅前」停留所と、京都市営バスの「梅小路公園・京都鉄道博物館前」停留所が至近。このほか、京都市営バス・京阪京都交通・西日本ジェイアールバスの「七条大宮・京都水族館前」停留所も近い。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 嵯峨野線(山陰本線)
- ■快速
- 通過
- ■普通
- 京都駅 (JR-E01) - 梅小路京都西駅 (JR-E02) - 丹波口駅 (JR-E03)
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
梅小路京都西駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク