桜田(さくらだ)は、皇居(江戸城)南端にある桜田門橋一帯の地名である。 現在の東京都千代田区霞が関2丁目付近。古くは桜田郷と呼ばれた。地名の由来は、谷間に水田があり「狭倉田」と呼ばれたことからとの説がある。
歴史
なお、鎌倉時代の武士・江戸氏の居館が後の江戸城の始まりであるとする説がある。これに対し、江戸氏の居館があったのは豊島郡江戸郷内であって、平川(日比谷入江へ注ぐ)を挟んで隣接する荏原郡桜田郷内(今日知られる江戸城の位置)ではないとの指摘があり、したがってその台地上へ築城は江戸氏ではなく太田道灌が最初であろうとする反論がある[2][3]。
なお後に江戸氏の勢力拡大と共に桜田郷は豊島郡に編入され、両郷(すなわち河口付近の平川の両岸)は次第に一体として「江戸」として認識されるようになった。
周辺
交通
脚注
- ^ 山田邦明「古代・中世の江戸」(初出:藤田覚・大岡聡 編『街道の日本史20 江戸』(吉川弘文館、2003年) ISBN 978-4-642-06220-6 P35./所収:山田『鎌倉府と地域社会』(同成社、2014年) ISBN 978-4-88621-681-6)
- ^ 山田邦明「古代・中世の江戸」(初出:藤田覚・大岡聡 編『街道の日本史20 江戸』(吉川弘文館、2003年) ISBN 978-4-642-06220-6 P35-49./所収:山田『鎌倉府と地域社会』(同成社、2014年) ISBN 978-4-88621-681-6)
- ^ 山田は当時の江戸郷の比定地である平川、現在の神田川-日本橋川流域に江戸氏の居館があったとしている。
外部リンク