柴田 哲孝(しばた てつたか、1957年8月7日 - )は日本のノンフィクション・冒険小説作家。
来歴
東京都武蔵野市生まれ[1]。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で活動する。
2006年に『下山事件 最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞、2007年に『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞。
小説作品は動物をテーマにしたものが多く、また競馬に関するノンフィクションも多い。
1986年から1990年のパリ・ダカールラリーにドライバーとして参戦したほか、南米のアマゾン川に世界最大の淡水魚ピラルクーを釣りに行った冒険旅行記なども出版している。モータージャーナリストとしても活動した。
著書
ノンフィクション
- 私のサンタよ オーストラリア大砂漠4WDの旅(1984年10月 交通タイムス社)
- バラマンディー オーストラリアに怪魚を追う(1991年2月 CBSソニー出版)
- 柴田哲孝の独断と偏見の動物学 愛しのわが仲間たち(1997年6月 善文社)
- 白いサーフボード 日本で初めてサーフボードを作った男・高橋太郎の伝説(1998年8月 たちばな出版)
- 下山事件 最後の証言(2005年7月 祥伝社 / 2007年7月 祥伝社文庫)
- オーパ!の遺産(2006年4月 WAVE出版 / 2011年7月 祥伝社文庫)
- 日本怪魚伝(2007年3月 角川学芸出版 / 2009年7月 角川文庫)
- サーフィングラフィティー(2007年7月 角川学芸出版)
- ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃(2018年7月 祥伝社)
競馬関連著書
- ライスシャワー物語(1995年11月 経済界)
- 伝説の名馬ライスシャワー物語 人のために生き人のために死す(1998年4月 祥伝社)
- 伝説のバイプレイヤー 歴史に残らなかった馬が残した物語(1998年5月 ベストセラーズ)
- たった一瞬の栄光 伝説を駆けぬけたサラブレッド(1999年10月 祥伝社文庫)
- 奔馬、燃え尽きるまで 伝説を駆けぬけたサラブレッド(2000年10月 祥伝社文庫)
- 逃げ馬物語 逃走者への鎮魂歌(2002年3月 アミューズブックス)
- サンデーサイレンスの奇跡(2008年6月 ベストセラーズ)
小説
私立探偵・神山健介シリーズ
- 渇いた夏(2008年12月 祥伝社 / 2010年7月 祥伝社文庫)
- 早春の化石(2010年4月 祥伝社 / 2012年3月 祥伝社文庫)
- 冬蛾(2011年5月 祥伝社 / 2013年12月 祥伝社文庫)
- 秋霧の街(2012年5月 祥伝社 / 2014年10月 祥伝社文庫)
- 漂流者たち(2013年8月 祥伝社)ISBN 978-4396634179
有賀雄二郎シリーズ
- KAPPA(1991年3月 CBSソニー出版 / 2007年4月 徳間書店 / 2009年2月 徳間文庫)
- TENGU(2006年7月 祥伝社 / 2008年3月 祥伝社文庫)
- DANCER(2007年7月 文藝春秋 / 2010年4月 文春文庫)
- RYU(2009年4月 徳間文庫)
- WOLF(2015年2月 KADOKAWA)
田臥健吾シリーズ
- デッドエンド(2014年5月 双葉社)
- クラッシュマン(2016年3月 光文社)
- リベンジ(2018年 双葉社)
浅野迦羅守シリーズ
- Мの暗号(2016年10月 祥伝社)
- Ⅾの遺言(2017年11月 祥伝社)
片倉康孝シリーズ
- 黄昏の光と影(2014年1月 光文社)
- 砂丘の蛙(2016年3月 光文社)
- 赤猫(2018年2月 光文社)
- 野守虫(2020年1月 光文社)
その他の小説
- 小説 アイヌ犬(1993年12月 スタジオ類) - 大藪春彦他との共著
- 悪魔は天使の胸の中に(2008年4月 徳間書店)
- 【改題】The Profiler 悪魔は天使の胸の中に(2012年5月 徳間文庫)
- 白い猫(2009年4月 徳間書店)
- 銀座ブルース(2009年7月 双葉社 / 2011年8月 双葉文庫)
- 狸汁 銀次と町子の人情艶話(2009年11月 光文社 / 2012年10月 光文社文庫)
- GEQ(2010年2月 角川書店
- 【改題】GEQ(グレート・アース・クエイク) 大地震(2012年2月 角川文庫)
- THE WAR 異聞 太平洋戦記(2010年12月 講談社)
- 【改題】異聞 太平洋戦記(2013年7月 講談社文庫)
- サイコパス(2011年2月 徳間書店)
- 中国毒(2011年11月 光文社 / 2014年3月 光文社文庫)
- チャイナ・インベイジョン 中国日本侵蝕(2012年11月 角川書店 / 2014年11月 講談社文庫)
- 国境の雪(2013年2月 角川書店 / 2015年12月 角川文庫)
- 永遠の夏 戦争小説集(2015年2月 実業之日本社文庫) - アンソロジー
- 下山事件 暗殺者たちの夏(2015年6月 祥伝社)
- クズリ(2015年11月 講談社)
- 怖い女の話(2019年6月 双葉文庫)
- 暗殺(2024年6月 幻冬舎)[2]
脚注
- ^ 「週刊 柴田哲孝」(公式ブログ)profile
- ^ 『北日本新聞』2024年7月27日付13面『ブックマイスター 国内ミステリー 「暗殺」 元首相銃撃題材の問題作』より。
関連項目
外部リンク