東江 雄斗(あがりえ ゆうと、1993年7月6日 - )は、沖縄県浦添市出身のハンドボール選手。日本ハンドボールリーグのジークスター東京所属。
実兄も同じく琉球コラソンのハンドボール選手の東江太輝。
経歴
学生時代
父が元実業団のハンドボール選手、母が体育大学出身で国体出場経験のあるハンドボール選手という家庭環境でハンドボールを始める[1]。浦添市立神森中学校時代は2008年に沖縄県選抜のメンバーとして第17回JOCジュニアオリンピックカップで優勝を経験し、最優秀選手に選ばれた[2]。
中学卒業後は興南高等学校へ進学。2010年3月の全国高等学校ハンドボール選抜大会では有望選手に選ばれた[3]。大会後は第4回男子ユースアジア選手権の日本代表U-19に選出[4]。
2011年はエースとして県高校総体の7年連続優勝に貢献した[5] が、全国大会の準々決勝で藤代紫水高等学校(茨城県)に敗れた[6]。同大会では優秀選手賞を受賞[7]。
高校卒業後は早稲田大学へ進学。2012年は第13回男子ジュニアアジア選手権の日本代表U-21に選出された[8]。
2013年は関東学生ハンドボール・春季リーグで優秀新人賞を受賞し[9]、秋季リーグで優秀選手に選ばれた[10]。同年の全日本学生ハンドボール選手権大会(インカレ)では優秀選手賞を受賞[11]。
2014年は春季リーグ・秋季リーグで3季連続となる優秀選手に選出[12][13]。同年は第22回世界学生選手権の日本代表U-24に選ばれた[14]。
2015年は第28回ユニバーシアード競技大会の日本代表に選出[15]。同年のインカレでは2年ぶりに優秀選手賞を受賞した[16]。12月29日に日本代表に初選出[17]。
実業団入り
2016年1月20日に日本ハンドボールリーグの大同特殊鋼へ加入[18]。シーズン終了後の6月に第23回世界学生選手権の日本代表U-24に選出された[19]。8月の第6回社会人選手権では最優秀新人賞を獲得した[20]。
2016-17年シーズンは得点王(120点)、最優秀選手賞、ベストセブン賞を受賞[21]。プレーオフでは殊勲選手賞に選出された。
2017年には世界選手権の日本代表に選出された[22]。同年の第7回社会人選手権ではMVPに選ばれ、4年ぶりの優勝に貢献した[23]。9月1日にはスポーツブランドのサルミング(SALMING)とスポンサー契約を締結[24]。2017-18年シーズンはリーグトップのフィールド得点(133得点、当時リーグ史上最高得点)を記録。総得点はリーグ2位に終わり[25]、2年連続でベストセブン賞を受賞した[26]。
2018-19年シーズンから副主将に就任[27]。2018年の第8回社会人選手権ではベストセブンに選ばれた[28]。
2021年4月30日に大同特殊鋼からの退団を発表。
人物・プレースタイル
目標とする選手は白元喆とイヴァノ・バリッチ[29]。
詳細情報
年度別成績
年
|
チーム
|
試合
|
フィールド 得点
|
率
|
7m
|
合計
|
警告
|
退場
|
失格
|
2015-16
|
大同特殊鋼
|
7 |
24/49 |
.490 |
1/1 |
25/50 |
1 |
0 |
0
|
2016-17
|
16 |
92/171 |
.538 |
28/33 |
120/204 |
4 |
0 |
0
|
2017-18
|
21 |
133/247 |
.538 |
23/32 |
156/279 |
5 |
4 |
0
|
2018-19
|
24 |
115/210 |
.548 |
14/19 |
129/229 |
2 |
4 |
1
|
JHL:4年
|
68 |
364/677 |
.538 |
66/85 |
430/762 |
12 |
8 |
1
|
JHLプレーオフ
年
|
チーム
|
試合
|
フィールド 得点
|
率
|
7m
|
合計
|
警告
|
退場
|
失格
|
2015-16
|
大同特殊鋼
|
大崎電気戦 (準決勝)
|
0/2 |
.000 |
0/0 |
0/2 |
0 |
0 |
0
|
2016-17
|
湧永製薬戦 (準決勝)
|
9/16 |
.563 |
0/0 |
9/16 |
0 |
0 |
0
|
大崎電気戦 (決勝)
|
7/13 |
.538 |
4/5 |
11/18 |
0 |
0 |
0
|
2017-18
|
豊田合成戦 (1stステージ)
|
6/11 |
.545 |
0/0 |
6/11 |
0 |
0 |
0
|
トヨタ車体戦 (2ndステージ)
|
9/15 |
.600 |
2/2 |
11/17 |
0 |
0 |
0
|
2018-19
|
トヨタ車体戦 (1stステージ)
|
5/9 |
.556 |
2/2 |
7/11 |
0 |
0 |
0
|
タイトル・表彰
日本ハンドボールリーグ
- 最優秀選手賞:1回 (2016年)
- 殊勲選手賞:1回 (2016年)
- ベストセブン賞:2回 (2016年・2017年)
- 得点王:1回 (2016年)
- フィールド得点賞:1回 (2017年)
社会人選手権
- MVP:1回 (2017年)
- ベストセブン:1回 (2018年)
- 最優秀新人賞 (2016年)
記録
日本ハンドボールリーグ
背番号
- 77ジークスター東京
- 33日本代表
- 20 (2016年 - )
代表歴
日本代表
大会別成績
年
|
大会
|
対戦国
|
フィールド 得点
|
率
|
7m
|
合計
|
警告
|
退場
|
失格
|
2017年
|
世界選手権
|
ロシア戦 (予選) |
1/4 |
.250 |
1/1 |
2/5 |
0 |
0 |
0
|
フランス戦 (予選) |
0/2 |
.000 |
2/2 |
2/4 |
0 |
0 |
0
|
ブラジル戦 (予選) |
1/1 |
1.000 |
2/3 |
3/4 |
0 |
0 |
0
|
ポーランド戦 (予選) |
0/0 |
- |
3/3 |
3/3 |
0 |
0 |
0
|
ノルウェー戦 (予選) |
1/3 |
.333 |
1/1 |
2/4 |
0 |
0 |
0
|
アンゴラ戦 (順位決定戦) |
3/6 |
.500 |
3/3 |
6/9 |
0 |
0 |
0
|
チリ戦 (21-22位戦) |
6/9 |
.667 |
3/3 |
9/12 |
0 |
0 |
0
|
2019年
|
世界選手権
|
北マケドニア戦 (予選) |
2/3 |
.667 |
0/0 |
2/3 |
0 |
0 |
0
|
クロアチア戦 (予選) |
3/6 |
.500 |
0/0 |
3/6 |
0 |
0 |
0
|
スペイン戦 (予選) |
2/3 |
.667 |
0/0 |
2/3 |
0 |
0 |
0
|
アイスランド戦 (予選) |
3/6 |
.500 |
1/1 |
4/7 |
0 |
0 |
0
|
バーレーン戦 (予選) |
1/2 |
.500 |
1/3 |
2/5 |
0 |
0 |
0
|
朝鮮戦 (21-24位戦) |
3/7 |
.429 |
1/1 |
4/8 |
0 |
1 |
0
|
アンゴラ戦 (21-24位戦) |
3/6 |
.500 |
1/1 |
4/7 |
0 |
0 |
0
|
日本代表U-24
- 世界学生選手権 (2014年・2016年)
- ユニバーシアード競技大会 (2015年)
日本代表U-22
日本代表U-21
日本代表U-19
日本代表U-16
脚注
外部リンク
タイトル・受賞歴 |
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1990年代 |
1993-94 | |
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1994-95 | |
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1995-96 | |
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1996-97 | |
---|
1997-98 | |
---|
1998-99 | |
---|
1999-00 | |
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|
---|
2000年代 |
2000-01 | |
---|
2001-02 | |
---|
2002-03 | |
---|
2003-04 | |
---|
2004-05 | |
---|
2005-06 | |
---|
2006-07 | |
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2007-08 | |
---|
2008-09 | |
---|
2009-10 | |
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---|
2010年代 |
|
---|
|
ハンドボール日本代表男子 |
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