本朝画史(ほんちょうがし)は、狩野永納によって延宝6年(1678年)に開版された[脚注 1]日本画人伝で、日本絵画史の基礎資料のひとつである[脚注 2]。5巻5冊、付録に「本朝画印」を載せる。元禄6年(1693年)再版は、元禄4年版行の『本朝画伝』の補訂版である。
概要
父の狩野山雪による「本朝画人略伝」の草稿を補完執筆したもので、儒医黒川道祐の協力もあり、林鵞峰が延宝6年に序文を寄せている。画人の合計405人で、構成は次のとおり。
- 巻一:画原,画官,画所,画考,画運,画式,画題を解説
- 巻ニ:上古画人147人
- 巻三:中古名品(の画人)160人
- 巻四:専門家族24人、「狩野家累世所用画法」
- 巻五:雑伝46人、補遺28人、付録:画器、絵具。
諸本によっては「本朝画印」を前後に置いている。また、『本朝画史』に合冊されている『続本朝画史』は、檜山義慎が文政2年(1819年)に『本朝画史』の遺漏を補い皇朝名画拾彙としたのを改題したもの[書影 1]。
諸本
- 狩野永納撰『本朝画史』と檜山義慎撰『続本朝画史』を合冊し『本朝画史』とした1883年佚存書坊版、5巻5冊。
脚注
書影
書誌
関連文献