木村 博江(きむら ひろえ、1941年3月27日 - )は、日本の翻訳家。
人物・来歴
東京出身[1]。国際基督教大学卒。
編集者を経て、はじめ音楽関係の翻訳をするが、のち動物もの、恋愛論などノンフィクションや推理小説に領域を広げる。
『なぜ美人ばかりが得をするのか』(ナンシー・エトコフ、草思社、2000年)はベストセラーになった。
また、前野 律名義でジャズ関係の本のほか、ロマンチックサスペンスものや、幼児教育関係の本の翻訳も手がけている。
翻訳
- 『王様ルービンシュタイン 最後のロマン派』(エリック・リープマン、東芝EMI音楽出版) 1981.3
- 『ショパン その実像』(ジョージ・R・マレック,マリア・ゴードン=スミス、東京創元社) 1981.12
- 『ルービンシュタイン自伝 神に愛されたピアニスト』(共同通信社) 1983 - 1984
- 『グレン・グールド変奏曲』(ジョン・マグリーヴィ編、東京創元社) 1986.12
- 『ゼッフィレッリ自伝』(東京創元社) 1989.1、のち文庫
- 『パリ・オペラ座 夢の聖堂の秘密』(ミッシェル・サラザン、音楽之友社) 1989.6
- 『コンサートは始まる 小沢征爾とボストン交響楽団』(カール・A・ヴィーゲランド、音楽之友社) 1990
- 『ジュリアードの青春 音楽に賭ける若者たち』(ジュディス・コーガン、新宿書房) 1990.8
- 『モーツァルトの生涯』(ウェンディ・トンプソン、音楽之友社) 1991.6
- 『音楽のなかの言葉』(アルフレート・ブレンデル、音楽之友社) 1992.3
- 『アメリカに生きる私 二つの言語、二つの文化の間で』(エヴァ・ホフマン、新宿書房) 1992.1
- 『ジャクリーヌ・デュ・プレ』(キャロル・イーストン、青玄社) 1992.7
- 『ダウンタウンマーマレード』(ラビンドラ・ダンクス、朝日新聞社) 1994.11
- 『ダイアナ妃13年目の選択』(アンドリュー・モートン、石戸谷滋共訳、文藝春秋) 1994.12
- 『ある英国人作家の偽りと沈黙』(ペネロピ・ライヴリー、草思社) 1995.4
- 『猫たちの隠された生活』(エリザベス・M・トーマス、草思社) 1996.3
- 『犬と山羊の聖なる夜』(エリザベス・M.トーマス、草思社) 1996.12
- 『カプラー医師の奇妙な事件 殺人者になった医師』(キース・ラッセル・アブロウ、草思社) 1996.8
- 『親を殺した子供たち』(エリオット・レイトン、草思社) 1997.6
- 『囚われの恋』(メリリン・シモンズ、文藝春秋) 1997.8
- 『ショルティ自伝』(ゲオルク・ショルティ、草思社) 1998.11
- 『犬たちの礼節ある社会生活』(エリザベス・M・トーマス、草思社) 2000.9
- 『なぜ美人ばかりが得をするのか』(ナンシー・エトコフ、草思社) 2000.12
- 『わが子、ヨーヨー 母が語る"天才"ヨーヨー・マの少年時代』(マリナ・マ、音楽之友社) 2000.11
- 『あなたの恋愛が続かない10の理由』(キャサリン・カーディナル、草思社) 2001.6
- 『ヘルベルト・フォン・カラヤン』(リチャード・オズボーン、白水社) 2001.7
- 『女の子はいつも秘密語でしゃべってる』(ジョージー・ヴォーゲル、草思社) 2003.5
- 『死体あります アンティーク・フェア殺人事件』(リア・ウェイト、文春文庫) 2003.9
- 『嘆きのパ・ド・ドゥ』(エレン・ポール、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2003
- 『ウィスキー・サワーは殺しの香り』(J・A・コンラス、文春文庫) 2005.2
- 『春に葬られた光』(ローラ・カジシュキー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2005
- 『ジュリエットと気まぐれ詩人』(エレン・ポール、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2006
- 『あなたの犬バカ度を測る10の方法』(ジェニー・リー、文春文庫) 2006.1
- 『良心をもたない人たち 25人に1人という恐怖』(マーサ・スタウト、草思社) 2006.2、のち文庫
- 『子供をゲーム依存から救うための本』(オリヴィア&カート・ブルーナー、文藝春秋) 2007.6
- 『あなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密』(ボブ・バーグ,ジョン・デイビッド・マン、文藝春秋) 2008.7
- 『探偵は犬を連れて』(イヴリン・デイヴィッド、創元推理文庫) 2009.2
- 『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ』(ジョー・マーチャント、文藝春秋) 2009.5
- 『ロストロポーヴィチ伝 巨匠が語る音楽の教え、演奏家の魂』(エリザベス・ウィルソン、音楽之友社) 2009.9
- 『夫の死に救われる妻たち』(ジェニファー・エリソン,クリス・マゴニーグル、飛鳥新社) 2010.9
- 『錯覚の科学 あなたの脳が大ウソをつく』(クリストファー・チャブリス(英語版)&ダニエル・シモンズ(英語版)、文藝春秋) 2011.2、のち文庫
- 『うつは手仕事で治る! なぜ昔の人はうつにならなかったのか』(ケリー・ランバート、飛鳥新社) 2011.9
- 『なぜ、それを買わずにはいられないのか ブランド仕掛け人の告白』(マーティン・リンストローム、文藝春秋) 2012.11
- 『ガーンジー島の読書会』(メアリー・アン・シェイファー,アニー・バロウズ、イースト・プレス) 2013.11
- 『ツタンカーメン 死後の奇妙な物語』(ジョー・マーチャント、文藝春秋) 2014.9
- 『ブルース、日本でワインをつくる』(ブルース・ガットラヴ、聞き書き、新潮社図書編集室) 2014.11
- 『FIFA腐敗の全内幕』(アンドリュー・ジェニングス、文藝春秋) 2015.10
スタンレー・コレン
- 『デキのいい犬、わるい犬 あなたの犬の偏差値は?』(スタンレー・コレン、文藝春秋) 1994.11、のち文庫
- 『睡眠不足は危険がいっぱい』(スタンレー・コレン、文藝春秋) 1996.6
- 『哲学者になった犬』(スタンレー・コレン、文藝春秋) 1998.7
- 『相性のいい犬、わるい犬 失敗しない犬選びのコツ』(スタンレー・コレン、文藝春秋) 1999.7、のち文庫
- 『犬語の話し方』(スタンレー・コレン、文春文庫) 2002.9
- 『犬も平気でうそをつく?』(スタンレー・コレン、文春文庫) 2007.1
- 『理想の犬の育て方』(スタンレー・コレン、文春文庫) 2008.9
- 『犬があなたをこう変える』(スタンレー・コレン、文春文庫) 2011.10
「パンプルムース氏」シリーズ
- 『パンプルムース氏のおすすめ料理』(マイケル・ボンド、東京創元社) 1998.2、のち文庫
- 『パンプルムース氏の秘密任務』(マイケル・ボンド、東京創元社 1999.3 のち文庫
- 『パンプルムース家の犬』(マイケル・ボンド、創元推理文庫) 2002.4
- 『パンプルムース氏のダイエット』(マイケル・ボンド、創元推理文庫) 2002.11
- 『パンプルムース氏と飛行船』(マイケル・ボンド、創元推理文庫) 2003.6
- 『パンプルムース氏対ハッカー』(マイケル・ボンド、創元推理文庫) 2004.1
- 『パンプルムース氏の晩餐会』(マイケル・ボンド、創元推理文庫) 2005.5
- 『パンプルムース氏とホテルの秘密』(マイケル・ボンド、創元推理文庫) 2007.5
リチャード・ワイズマン
- 『その科学が成功を決める』(リチャード・ワイズマン、文藝春秋) 2010.1、のち文庫
- 『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』(リチャード・ワイズマン、文藝春秋) 2012.2
- 『その科学があなたを変える』(リチャード・ワイズマン、文藝春秋) 2013.10
- 『よく眠るための科学が教える10の秘密』(リチャード・ワイズマン、文藝春秋) 2015.11
前野律名義
- 『ジャズの世界』(アンドレ・フランシス、東京創元社) 1981.2
- 『ブルーノート・レコード - 史上最強のジャズ・レーベルの物語』(リチャード・クック、行方均監修、朝日文庫) 2002.12
グレン・ドーマン
- 『親こそ最良の教師』(グレン・ドーマン、ドーマン研究所) 2000.2
- 『赤ちゃんに百科事典的知識をどう与えるか』(グレン・ドーマン,ジャネット・ドーマン,スーザン・エイセン、人間能力開発研究所日本語訳監修、ドーマン研究所) 2000.3
- 『赤ちゃんに算数をどう教えるか』(グレン・ドーマン,ジャネット・ドーマン、人間能力開発研究所日本語訳監修、ドーマン研究所) 2000
- 『赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか 誕生から6歳まで』第2版(グレン・ドーマン,ダグラス・ドーマン,ブルース・ヘイギー、人間能力開発研究所日本語訳監修、ドーマン研究所) 2000
- 『赤ちゃんの知性を何倍にもするには』(グレン・ドーマン,ジャネット・ドーマン、人間能力開発研究所日本語訳監修、ドーマン研究所) 2000
- 『赤ちゃんに読みをどう教えるか』(グレン・ドーマン,ジャネット・ドーマン、ドーマン研究所) 2000.3
リサ・ガードナー
- 『素顔は見せないで』(リサ・ガードナー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2002
- 『あどけない殺人』(リサ・ガードナー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2002
- 『誰も知らない恋人』(リサ・ガードナー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2003
- 『いまは誰も愛せない』(リサ・ガードナー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2004
- 『熱帯夜の狩人』(リサ・ガードナー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2006
- 『あなただけに真実を』(リサ・ガードナー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2007
- 『愛しき人は雨に消されて』(リサ・ガードナー、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2009
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.448