暉峻 淑子(てるおか いつこ、1928年2月5日 - )は、日本の経済学者、評論家。埼玉大学名誉教授[1]。農業経済学者暉峻衆三の妻。
略歴
大阪出身。繊維学者の家庭の次女に生まれる。日本女子大学文学部卒業後、東京大学の東畑精一研究室に勤務しつつ法政大学大学院に学び、同博士課程満期退学。1955年、東畑精一研究室で知り合った暉峻衆三と結婚。1991年「豊かさとは何か」で経済学博士の学位を取得。鶴見女子大学助教授、教授、1977年埼玉大学教授、1991年定年退官、1993年教育学部名誉教授[2]、日本女子大学教授、1998年退職。また、NGO・国際市民ネットワーク代表として難民支援を続ける[3]。この間、ベルリン自由大学、ウィーン大学で客員教授を務めた[3]。
左派の立場からマスコミで資本制批判、家永三郎教科書裁判支援などで発言してきた。
長男の暉峻創三は映画評論家で、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』で謎の学生「テルオカ君」役を演じた[4]。二男の暉峻僚三はNGO「国際市民ネットワーク」事業統括者。
著書
共編著
- 『公共サービスと国民生活 暮らしからみた医療・老齢福祉・情報サービス』編著 産業統計研究社 1983
- 『調査と人権』広田伊蘇夫共編 現代書館 1987
- 『世界に通用しない教科書検定 家永教科書裁判第三次訴訟』加藤周一と証言 教科書検定訴訟を支援する全国連絡会 1992 教科書裁判ブックレット
- 『日本の文化と「豊かさ」を語る メッセージ』倉本聡共著 平和・民主主義・革新統一をすすめる全国懇話会編 平和・民主主義・革新統一をすすめる全国懇話会 1992
- 『豊かさへの接近 生活の立場から』編著 産業統計研究社 1993
- 『なぜ教科書裁判をたたかったのか ドキュメント戦後史』家永三郎共著 1994 岩波ブックレット
- 『教育基本法の「見直し」に反論する』永井憲一共編著 2002 かもがわブックレット
- 『未来の日本へ、未来の福祉へ ゆたかさという対岸への船出のために』福井典子編 中沢正夫,二宮厚美共著 萌文社 2003
- 『がん予備軍のあなたへ がんを知り、がんと向き合う』金子安比古,樋野興夫共著 かもがわ出版 2010
- 『不安社会を変える 希望はつながる市民力』宇都宮健児,阿部彩,篠藤明徳共著 かもがわ出版 2013
参考
脚注