株式会社星野リゾート(ほしのリゾート)は、本社を長野県北佐久郡軽井沢町に置く総合リゾート運営会社。
沿革
- 1904年 軽井沢の開発に着手。
- 1914年 軽井沢に星野温泉旅館開業。
- 1915年 木製水車を利用した水力発電を開発。
- 1921年 北原白秋や島崎藤村による「芸術自由教育講習会」が星野温泉で開かれる。
- 1929年 水力発電所開業。
- 1951年 株式会社星野温泉を設立し、法人化。
- 1957年 黛敏郎や武満徹による「二十世紀音楽研究所 現代音楽祭」が星野温泉で開かれる。
- 1965年 軽井沢高原教会(星野遊学堂)の改築(ブライダル事業に進出)。
- 1974年 国設 軽井沢野鳥の森として指定(全国初)
- 1990年 星野佳路が4代目社長に就任。
- 1992年 所有を本業とせず、運営会社を目指すという企業将来像を発表。
- 1995年 商号を株式会社星野リゾートに変更。
- 1996年 株式会社ヤッホーブルーイング設立(地ビール事業に進出)。
- 2001年 リゾナーレ小淵沢の所有・運営開始。
- 2003年 アルツ磐梯リゾートの所有・運営開始。
- 2004年 アルファリゾート・トマム(現星野リゾート・トマム)の運営開始。
- 2005年 ゴールドマン・サックスと提携し、アセットマネジメント会社(株式会社わくわく旅館)を折半出資の合弁で設立して、旅館再生事業に着手。
- 2010年 マスターブランド戦略を開始。
- 2011年 界ブランド、リゾナーレブランド展開開始。
- 2013年 栃木県那須町にある高級リゾートホテル「二期倶楽部」を買収。
- 2013年 7月12日、星野リゾート・アセットマネジメントが運営する星野リゾート・リート投資法人が東京証券取引所の不動産投資信託証券市場に上場[3]。
- 2014年 WILLER EXPRESSとのコラボレーションで20代限定の高速バスパックを発売[注釈 1]。
- 2016年 旭川グランドホテルを買収し、シティホテル運営に参入。
- 2017年 星のやバリ開業。フレアスと業務提携契約を締結。
- 2018年 新たな都市観光ホテルブランド「OMO」を発表。
- 2019年 BEBブランド展開開始。
- 2020年
- 6月 民事再生をした株式会社ホワイト・ベアーファミリー、WBFホテル&リゾーツ、WBFホールディングスのスポンサー支援を表明[4]。
- 8月 日の丸自動車興業との提携でスカイバス東京のオープントップバスをホテル宿泊者限定のアクティビティに起用。1日より奥入瀬渓流ホテルの宿泊者向けに「渓流オープンバスツアー」を催行(10月31日まで、運行は十和田観光電鉄に委託。2021年・2022年も実施)[5]、20日には星のや東京で「東京絶景ナイトバスクルーズ」を催行(11月30日まで)[6]。10月16日からは界 鬼怒川および界 川治で「紅葉オープンバスツアー」を催行(11月8日まで、運行は日光交通に委託。2021年も実施)[7]。2022年には界 アンジンおよび界 伊東宿泊客向けの観桜ツアーを催行(3月21日から4月10日まで、運行は東海バスに委託)[8]。
事業内容
- リゾート・温泉旅館経営、リゾート・温泉旅館運営受託
- フード事業
- 温泉施設運営事業
- ブライダル事業
- エコツーリズム事業
- ピッキオ
- 1992年エコツーリズムを実践するために設立された「野鳥研究室」を前身とするエコツーリズムの専門家集団。軽井沢を拠点に野生動植物の調査研究および保全活動を行うと共に、自然の不思議を解き明かすエコツアーや環境教育を行っている。2004年、NPO法人ピッキオ設立。
- 別荘管理・販売事業
- 保養所運営受託事業
- 不動産賃貸事業
- 不動産仲介・販売事業[長野県知事(2)4741号]
- 軽井沢別荘ナビ
- 新築・リフォームのサポート・斡旋・別荘の管理
事業所
- 軽井沢事業所:長野県軽井沢町
- 東京統合オフィス:東京都中央区銀座
- ブライダルサロン:東京都中央区銀座
- 山梨事業所:山梨県小淵沢町
- 磐梯事業所:福島県磐梯町
- 北海道事業所:北海道占冠村
- 西軽井沢醸造所:長野県佐久市
グループ会社
施設一覧
- 『界』 - 温泉を備えた客室数50室以下の和風旅館
- 北海道・白老温泉「界 ポロト」
- 青森県・大鰐温泉「界 津軽」(旧:泉津軽、旧:南津軽錦水)
- 栃木県・中禅寺温泉「界 日光」(旧:日光の離宮 楓雅)
- 栃木県・鬼怒川温泉「界 鬼怒川」・・・界ブランド初の新築物件
- 神奈川県・箱根湯本温泉「界 箱根」(旧:桜庵)
- 神奈川県・仙石原温泉「界 仙石原」
- 静岡県・伊東温泉「界 伊東」(旧:いづみ荘)
- 静岡県・伊東温泉「界 アンジン」(旧:海風庭えびな、旧:星野リゾート アンジン)
- 静岡県・伊豆山温泉 「界 熱海」・・・2022年頃の再開業に向けて改築中[10]
- 静岡県・舘山寺温泉「界 遠州」(旧:花乃井)
- 長野県・浅間温泉「界 松本」(旧:貴祥庵)
- 長野県・大町温泉「界 アルプス」(旧:松延)
- 石川県・山代温泉「界 加賀」(旧:白銀屋)
- 島根県・玉造温泉「界 玉造」(旧:華仙亭 有楽、旧:界 出雲)
- 島根県・出雲ひのみさき温泉 「界 出雲」
- 山口県・長門湯本温泉「界 長門」
- 大分県・瀬の本温泉「界 阿蘇」(旧:界 ASO)
- 大分県・別府温泉「界 別府」(旧:花菱ホテル跡地)
- 大分県・由布院温泉「界 由布院」・・・2022年8月3日開業[11]
- 長崎県・雲仙温泉「界 雲仙」・・・2022年11月25日開業[12]
- 鹿児島県・霧島市「界 霧島」
- 『OMO』 - シティホテル。うしろの数字はサービスの幅を表している。数字が大きいほどグレードが高くなる。1がカプセルホテル、3がビジネスホテル、5がブティックホテルで7がフルサービスホテルの位置づけ。また、エアポートホテルという種別もある。
- OMO7旭川(北海道)(旧:旭川グランドホテル)
- OMO5小樽(北海道)(旧:ホテルWBFイルオナイ小樽)
- OMO3札幌すすきの(北海道)
- OMO5東京大塚(東京都)
- OMO5東京五反田(東京都)・・・2024年4月11日開業予定
- OMO3東京赤坂(東京都)(旧:ホテルビスタ東京[赤坂])
- OMO1東京川崎(神奈川県)・・・開業日未定
- OMO7横浜(神奈川県)・・・2026年春開業予定[13]
- OMO5金沢片町(石川県)
- OMO5京都三条(京都府)
- OMO5京都祇園(京都府)
- OMO3京都東寺(京都府)
- OMO7大阪(大阪府)
- OMO関西空港(大阪府)
- OMO7高知(高知県)(旧:ホテル日航高知 旭ロイヤル)
- OMO5熊本(熊本県)
- OMO5沖縄那覇(沖縄県)
- 『BEB』 - 低価格帯のシティホテル・リゾートホテル
- その他宿泊施設
過去に運営していた施設
- 星野リゾート 裏磐梯ホテル(福島県、旧 裏磐梯猫魔ホテル。現在は「裏磐梯レイクリゾート」)
- 浅間温泉 夜まつり長者(長野県、旧 ホテル富貴の湯。現在は「伊東園ホテル 浅間の湯」)
- 星野リゾート ロテルド比叡(京都府、旧 ロテルド比叡。現在はホテル京阪が運営)
- 星野リゾート タラサ志摩(三重県、旧 タラサ志摩。現在は「TAOYA志摩」)
- 星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ(高知県、旧 ウトコ オーベルジュ&スパ)
- 星野リゾート Kia Ora ランギロア(タヒチ、現在は「ホテル キアオラ リゾート&スパ」)
- 界 川治(栃木県、旧:宿屋伝七。「TAOYA川治(仮称)」として再オープン準備中)
喫煙者に対する採用姿勢
喫煙者は作業効率、施設の利用効率、職場環境における企業競争力の低下を根拠に採用しておらず、入社時に禁煙すると誓約すれば選考対象にするとしている[注釈 3][16][17]。
テレビ番組
- 日経スペシャル ガイアの夜明け 湯けむりサバイバル 〜旅館再生に挑む請負人たち〜(2005年9月6日、テレビ東京)[18]。- ゴールドマン・サックス証券と一緒に取り組んでいる「老舗温泉旅館の再建」を取材。
- 日経スペシャル カンブリア宮殿(テレビ東京)
- 旅館革命で世界に勝て!(2010年2月1日)[19]
- リゾート再生の達人がさらなる進化!「日本旅館を世界へ」(2016年12月1日)[20]
- 未曾有の危機 日本観光の生き残り策!(2020年8月20日)[21]
書籍
関連書籍
脚注
注釈
- ^ 20代限定だが、同行者に18歳・19歳がいれば購入できる。
- ^ 「グランピング(glamping)」とは、グラマラス(glamorous)とキャンピング(camping)をあわせた造語で、優雅に自然を満喫できる超贅沢なキャンプ。欧米では定着しつつある。
- ^ ※後に採用情報のページ更新が行われ、「喫煙者の採用」に関する旨の記述は無くなった[15]。
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
星野リゾートに関連するカテゴリがあります。
外部リンク