日野・N型エンジンN型エンジンは日野自動車(新田工場)が製造するOHV・直列4気筒ディーゼルエンジンである。 概要2003年、S型エンジンの後継として登場した。ボア104mm、ストローク118mm、総排気量4,009ccは同社の旧エンジンであるW04型と同一のスペックであり、排出ガス規制対策のためにW04をベースに4バルブ化、大容量クールドEGR、DPR、コモンレール噴射化したものである[1]。新短期規制、新長期規制に適合している。 排出ガス規制強化に伴い、トヨタ・B型エンジンとも統合が図られたため、トヨタブランドの商用車にも広く搭載されている。 2018年(平成30年)現在、日本国内で市販されている普通・小型・中型トラック用としては三菱ふそう・4V20[2]と並ぶOHVエンジンである(いすゞ・4JJ1及び三菱ふそう・4P10は共にDOHC)。 ターボ付きは記号に「T」が付き、それ以外は自然吸気である。N04C-TM搭載車とハイブリッドと記号にUが付くエンジンは平成27年燃費基準達成車。 またN04C-VH型は、JASOディーゼル用エンジンオイル規格の試験にも使われており、2014年(平成26年)に清浄性試験であるM336:2014[3]に、2015年(平成27年)には動弁系摩耗試験であるM354:2015[4]に性能評価試験エンジンとして採用されている(旧試験法となるM336:1998は日産TD25エンジン、M354:2006は三菱4D34T4エンジン)。2017年には省燃費規格DH-2Fの制定にあたり新規の燃費試験としてM362:2017が制定され、これに対してもN04Cが採用された。 バリエーションN04C-A2004年登場 N04C-TB2003年登場 N04C-TC2004年登場 N04C-TD2003年登場 ターボチャージャーが可変ノズルターボ(VGターボ)に変更される。 N04C-TEハイブリッド専用 N04C-TH2006年登場 N04C-TJ2006年登場 N04C-TK2006年登場 N04C-TL2006年登場 N04C-TM2006年登場 N04C-TN2006年登場 ハイブリッド専用 N04C-TQ輸出専用(ユーロ4) N04C-TW輸出専用(ユーロ4) N04C-TY輸出専用 N04C-UB平成17年排出ガス規制適合 N04C-UD2007年登場 N04C-UE2007年登場 N04C-UH輸出専用(ユーロ5) N04C-UL平成22年排出ガス規制適合 ハイブリッド専用 N04C-UM平成22年排出ガス規制適合 N04C-UN平成22年排出ガス規制適合 N04C-UP平成22年排出ガス規制適合 N04C-UQ2012年登場 平成22年排出ガス規制適合 N04C-UR輸出専用(ユーロ5) N04C-US輸出専用(ユーロ5) N04C-UT輸出専用(ユーロ5) N04C-UV輸出専用(ユーロ4) N04C-UY輸出専用(ユーロ3) N04C-VA輸出専用(ユーロ3) N04C-VB輸出専用(ユーロ3) N04C-VC輸出専用(ユーロ4) N04C-VH自衛隊車両(高機動車)に搭載。JASOディーゼルエンジンオイルの試験エンジン。 N04C-VJ2014年登場 N04C-VK2014年登場 N04C-VL輸出専用(ユーロ3) N04C-VT平成28年排出ガス規制適合 N04C-VU平成28年排出ガス規制適合 N04C-VV輸出専用(ユーロ6) N04C-VY輸出専用(ユーロ6) N04C-WA平成28年排出ガス規制適合 N04C-WB平成28年排出ガス規制適合 N04C-WD平成28年排出ガス規制適合 N04C-WE平成28年排出ガス規制適合 ハイブリッド専用 N04C-WF輸出専用(ユーロ3) N04C-WG輸出専用(ユーロ3) N04C-WH輸出専用(ユーロ3) N04C-WJ輸出専用(ユーロ4) N04C-WK輸出専用(ユーロ4,110 kW) N04C-WL輸出専用(ユーロ5) N04C-WM輸出専用(ユーロ5) N04C-WN輸出専用(ユーロ6) N04C-WP輸出専用(ユーロ6) N04C-WR輸出専用(ユーロ6,110 kW) ハイブリッド専用 N04C-WV輸出専用(ユーロ4,85 kW) N04C-WW輸出専用(ユーロ4,100 kW) N04C-WY輸出専用(ユーロ4,100 kW) N04C-YA輸出専用(ユーロ6,110 kW) 搭載車種
関連項目脚注
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