日野・ブリスカブリスカ(Briska)は、日野自動車、およびトヨタ自動車販売(現・トヨタ自動車)がかつて発売していた小型トラックである。 概要初代コンテッサから流用した893 ccのGP20型エンジンを搭載する。駆動方式は、ルノー流を踏襲したコンテッサのRRに対し、ブリスカでは荷台架装が容易で過積載にも強いFRを採用した。 1962年(昭和37年)に、ダブルキャブの「ピックアップ」と「ライトバン」、「パネルバン」(荷室の窓が無いブラインドバン)を追加する。どのモデルも2ドアで、ピックアップは2列シート6人乗り400 kg積み、バンは6/3人乗り・400/600 kg積みである。 1965年(昭和40年)5月、2代目コンテッサを髣髴させるフロントマスクを採り入れ、H100系へとフルモデルチェンジ。コンテッサ同様、ブリスカのエンジンも1,300 cc(1,251 cc/55 ps)に変更され、車名も「ブリスカ1300」となる。また、先代とは異なり、バリエーションはシングルキャブ3人乗りの「トラック」のみとなった(郵政省向けなどの特装車を除く)。積載量は1 tに拡大し、当時小型トラックの王者であった、ダットサントラックと同じ土俵に上る。 1966年(昭和41年)10月に始まったトヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)との業務提携で、日野は大型車に専念することとなり、翌1967年(昭和42年)5月からブリスカの販売権がトヨタに移行した。 これにより、外観は変わらないものの、利益率の見直し(コストダウン)のため各所に見られた過剰品質が是正され、ピストンリングから小さなボルトに至るまで徹底してトヨタの(トヨタのサプライヤー製)部品に変更するなど、54項目370箇所に上る大変更を受け、「トヨタ・ブリスカ」として再発売される。同時に日野では、後継となるハイラックスの設計・開発が始まる。 1968年(昭和43年)3月、フルモデルチェンジに際し、車名をハイラックスに改称、ブリスカとしての生産・販売を終了(完了)する。 車名車名の由来は、ブリスク(Brisk = 快活な、きびきびした)+カー(Car = 車)から。 沿革初代(1961年 - 1965年)
2代目(1965年 - 1968年)
関連項目
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