|
この項目では、日産自動車の2代目E型エンジンについて説明しています。初代E型エンジンについては「日産・E型エンジン (初代)」をご覧ください。 |
日産・E型エンジンは、かつて日産自動車が製造していた直列4気筒SOHCエンジンである。
概要
1981年に日産の小型FF車用のエンジンとして開発され、同社の2代目A型エンジンを置き換えた。
SOHC8バルブ、クロスフロー、同社のエンジンとしては初の試みとなるタイミングベルト(コグドベルト)駆動のカムシャフトなど、1980年代前半の横置専用エンジンとして、標準的な構成となっている。
実用性に配慮した低回転域からトルクのある出力特性であり、組み合わされるトランスミッションとのバランスで、十分な加速性能と燃費経済性を両立している。
E13は電子制御キャブレター仕様のみ、E15は電子制御キャブレター、EGI仕様、ターボ仕様、輸出向けにE16 キャブレター仕様が展開された。
愛称はPLASMA(プラズマ)。当時の日産エンジンはトヨタのLASREシリーズに対抗して、この愛称が与えられていた。
E13S
排気量1,270cc。
内径×行程:76.0mm×77.0mm
第1世代
75PS / 6,000rpm
10.7kgf·m / 3,600rpm
(グロス表示)
搭載車種
第2世代
67PS / 6,000rpm
10kgf·m / 3,600rpm
(ネット表示)
搭載車種
E15S
排気量1,487cc。本形式では最も標準的な仕様である。
内径×行程:76.0mm×82.0mm。
電子制御キャブレター仕様であるが、仕様変更による低燃費仕様もラインナップされた。
第1世代
85PS / 6,000rpm
12.3kgf·m / 3,600rpm (標準仕様)
12.5kgf·m / 3,600rpm (低燃費仕様)
(グロス表示)
搭載車種
第2世代
73PS / 5,600rpm
11.8kgf·m / 3,200rpm
(ネット表示)
搭載車種
E15E
排気量1,487cc。
内径×行程:76.0mm×82.0mm。
EGI仕様。
第1世代
95PS / 6,000rpm
12.5kgf·m / 3,600rpm (低燃費仕様)
(グロス表示)
搭載車種
第2世代
82PS / 5,600rpm
12.5kgf·m / 2800rpm
(ネット表示)
搭載車種
E15ET
排気量1,487cc。
内径×行程:76.0mm×82.0mm。
第1世代
115PS / 5,600rpm
17kgf·m / 3,200rpm
(グロス表示)
搭載車種
第2世代 ECCS
100PS / 5,600rpm
16kgf·m / 3,200rpm
(ネット表示)
B12サニー系のみの搭載で、第1世代と比べると変更点が多いエンジンである。
吸入量センサーであるエアフローメーターがフラップ式からホットワイヤー式に変更。
圧電式ノックセンサーの追加、ディストリビューターが電子進角に変更。
インタークーラーは使用されていない。
搭載車種
E16S
排気量1,597cc。
内径×行程:76.0mm×88.0mm。
搭載車種
関連項目