播磨臨海地域道路(はりまりんかいちいきどうろ)は、神戸市西区の明石西JCT (仮称) から加古郡稲美町、播磨町、加古川市、高砂市を経由して兵庫県姫路市の広畑IC (仮称) に至る現在計画中の高規格道路である。なお、終点側は同県揖保郡太子町まで、起点側も神戸市西区内で延伸する構想がある。
概要
播磨臨海地域は播磨地域の瀬戸内海に面する4市3町(姫路市、高砂市、加古川市、明石市、播磨町、稲美町、太子町)で構成される地域で、沿岸部は臨海工業地帯である。地域の東西方向の幹線道路として、国道2号及びそのバイパス(加古川バイパス、姫路バイパス)、国道250号(明姫幹線)、兵庫県道718号(旧・浜国道)があるが、いずれも交通容量を超過しており、慢性的な交通渋滞の発生、兵庫県内平均の約2倍以上の死傷事故率などが問題となっている。また、洪水および南海トラフ巨大地震による津波で一部の主要幹線道路の浸水による通行止めが懸念されるほか、臨海部は液状化危険度が極めて高い地域が広がっているため、災害時に機能する道路ネットワークの確保が求められている。これらの課題を解決するため、東西方向の道路ネットワークの機能強化として検討されている。
路線データ
ルート案
神戸市西区から播磨臨海地域を連絡し、揖保郡太子町に至る延長約50kmのうち、2016年5月に「当面、都市計画と環境アセスメント手続きを進める区間」として第二神明道路から姫路市広畑までの約35kmと優先区間(第二神明~明姫幹線、高砂~飾磨バイパス、飾磨バイパス~広畑)が設定された。2017年3月から計画段階評価(概略ルート・構造の検討)が行われている[1]。2020年6月の委員会において、加古川バイパス明石西ランプ~加古川東ランプ間に「加古川ジャンクション」(仮称)を設け、そこから加古川市内の市街化調整区域及び住宅密集地と企業密集地の間の空間を抜けて姫路市に至る「内陸・加古川ルート」を採用することを確認した[2]。2023年に播磨臨海地域道路の都市計画素案の概要が公表された[3]。
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通のIC/JCT名は仮称。
- 既に発表されている計画路線に設置されるIC/JCTのみ記載する。
- 上記の計画路線以外に、明石西JCTから神戸西バイパス (第二神明道路北線) に接続する路線、広畑ICから太子竜野バイパスに接続する路線が構想されている。
脚注
関連項目
外部リンク