『拳神 KENSHIN』(けんしん、原題:拳神、The Avenging Fist)は、2001年の香港映画。
公開時のキャッチコピーは、「選ばれし者、目覚めよ!」。
概要
1998年公開の香港映画『風雲 ストームライダーズ』などを手がけたアンドリュー・ラウ監督が、『風雲 ストームライダーズ』のスタッフと、2000年公開の香港映画『SPY_N』に出演した歌手ワン・リーホンを迎えて贈るSFアクション作品。
この作品では、12万9600カットにおよぶCG処理や製作費用5000万HKドルの他に、香港の新旧アクションスター達によるスピード感溢れるワイヤーアクションなどが話題となった。
当初は、ゲーム『鉄拳』の実写映画化として製作する予定であったが、ナムコ側との版権問題により、タイトル、役名、内容すべてに至るまで変更された。
ストーリー
普段の生活において、その90%は活用されず眠ったままになっていると言われている人間の脳。その秘められた部分を能力として引き出すパワーグローブの研究開発が政府により進められ、ついに発明された。だがそのパワーグローブは、ある男を世界征服の野望に目覚めさせてしまい、それを知った政府はパワーグローブの研究開発自体を闇に葬り去った……。
しかし、それから20年後の近未来サイバーシティHONG KONGにおいて、パワーグローブを使って世界征服を企む秘密結社が再び現れた。秘密結社・ジン21(ロイ・チョン)は、死んだはずの神拳道の達人フォンロイ(ユン・ピョウ)を洗脳し、フォンロイによって、クァン(ワン・リーホン)の母ウィン(セシリア・イップ)を殺害、さらに姉ベル(クリスティ・ヨン)を誘拐する。それを知ったクァンは、父であるフォンロイと姉ベルを助け出すために、刑事のヤング・ダーク(イーキン・チェン)の協力の元、ジン21を倒すため戦いを挑む……。
キャスト
スタッフ
- 監督:アンドリュー・ラウ、コリー・ユン
- 脚本:チャン・サプサム
- 製作:アンドリュー・ラウ、ジェシンタ・リウ
DVDリリース
販売元はハピネット・ピクチャーズ
- 「拳神 KENSHIN デラックス版」(2002年12月21日)
注釈
- ^ 王晶(ウォン・ジン)は香港の映画監督・プロデューサーであり、日本語圏に限り「バリー・ウォン」として知られる。日本語圏以外(中国語圏含む)で「バリー・ウォン」として知られる香港の映画脚本家、黄炳耀(ウォン・ピンユー)とは別人である。
- ^ 本作における王晶のクレジット表記は「バリー・ウォン」となっているが、ウォン・ジンは「バリー・ウォン」と自ら名乗ったことは一度もない。詳細は王晶 (映画監督) と黄炳耀の各項目を参照。
外部リンク