『愛のカレードスコープ』(あいのカレードスコープ)は、宝塚歌劇団雪組が上演したオムニバス形式のミュージカルである。宝塚・東京の本公演・地方公演・福岡公演の併演作はショー『アンド・ナウ!』。
形式名は「宝塚オムニバス・ロマン」。宝塚・東京は16場。
作・演出は植田紳爾。
この作品は雪組トップスター平みちと神奈美帆のお披露目公演となった。
公演期間と公演場所
1985年
- 6月28日 - 8月2日(新人公演は7月12日)宝塚大劇場
- 11月3日 - 11月27日(新人公演は11月27日)東京宝塚劇場
1986年
- 4月13日 - 4月29日 地方公演(13日・大津、14日・彦根、16日・浜松、18日・市川、19日・伊勢崎、20日・羽生、22日・喜多方、24日・仙台、25日・浦和、26日・綾瀬、27日・成田、29日・福山)
- 5月1日 - 5日 福岡市民会館
- 10月21日 - 11月10日 地方公演(10月21日-22日・広島、24日・江南、25日・土岐、26日・恵那、28日・岡山、29日・徳山、31日・金沢、11月11日・鯖江、2日・安城、3日・美濃、5-6日・熊本、8日・鹿児島、9日・人吉、10日・宮崎)
あらすじ
第一話
エスカミリオとクリスティーナは幼なじみの恋人同士。エスカミリオはクリスティーナの両親がエスカミリオが立派なマタドールに出世すれば結婚を許すというのでトレドへ出てきたが、今はまだ牛の世話や乳搾りをしている身。エスカミリオは故郷のクリスティーナを思い「今流行のマタドールであるイグナシオは自分である」と嘘の手紙を書いてしまった。しかしその手紙を読んだクリスティーナと両親がエスカミリオを訪ねて来ることになってしまい、エスカミリオは友人たちの助けを借りイグナシオになりすませてしまおうと考えるが…。
第二話
ニューヨークの下町。このあたりで大きな縄張りを持つジョージ・シュナイダーは交通事故でカレンという少女を失明させてしまい、その責任からカレンを可愛がり治療に通わせていた。また自分がライバルギャングのマジソンを殺して縄張りを大きくした素性は隠したままでいた。ある日、刑事アランはジョージを「マジソン殺害を自白しなければカレンに素性をばらす」と脅迫するが…。
第三話
14歳のマリー・アントワネットは近衛隊長のビクトール・ローゼンベルクに恋をし、また周りもそれを見守っていた。だがしかし女王マリア・テレジアはマリーをフランスのルイ16世の妃にする話を進めていた。結婚が決まり、マリーがフランスへと出発する日が近づいたとき、ビクトールはマリーのフランス行きの護衛の任務につくように任命される…。
スタッフ(1985年 宝塚・東京)
東京以外の出典は『宝塚80年史』
キャスト
| この節の 加筆が望まれています。 (2014年10月) |
1985年(宝塚・東京)
※不明点は空白とする。
プロローグ
第一話
第二話
第三話
フィナーレ
役名 |
本公演 |
新人公演
|
ラテンの歌手S |
平みち |
一路万輝
|
ラテンの女S |
神奈美帆 |
紫とも
|
ラテンの男S |
尚すみれ 杜けあき |
高嶺ふぶき
|
1986年(4月地方・福岡)
※地方公演、福岡公演共通。
役名 |
生徒名(団員名)
|
エスカミリオ |
平みち
|
クリスチーナ |
神奈美帆
|
ソニヤ |
真咲佳子
|
イグナシオ |
千城恵
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役名 |
生徒名(団員名)
|
ジョージ |
平みち
|
カレン |
神奈美帆
|
アラン |
箙かおる
|
オスカー |
北斗ひかる
|
役名 |
生徒名(団員名)
|
ビクトール |
平みち
|
マリー |
神奈美帆
|
カール |
一路真輝
|
マリア・テレジア |
晃みやび
|
1986年(10月-11月地方)
役名 |
生徒名(団員名)
|
エスカミリオ |
平みち
|
クリスティーナ |
神奈美帆
|
役名 |
生徒名(団員名)
|
ジョージ |
平みち
|
カレン |
神奈美帆
|
役名 |
生徒名(団員名)
|
ビクトール |
平みち
|
マリー |
神奈美帆
|
- カール王子、フラメンコの歌手、ブルースの歌手 - 杜けあき
メディア
- 映像
- レコード
- TMP-1091~92「愛のカレードスコープ」「アンド・ナウ!」実況録音盤。
- 配信
脚注
参考文献