『愛のつづれ織り』(あいのつづれおり)は、大原麗子 が1978年3月25日にワーナー・パイオニアから発売したアルバムである。
解説
女優の大原麗子が残した唯一のアルバムで、フォーク・歌謡曲系の作家陣が作品を提供して制作された。大原は歌唱のほか随所で語りも担当しているが、緊張を和らげるためにスタジオに酒を準備し、裸足になってレコーディングしたときもあったという[1]。大原はアルバム完成披露会見にて、「芝居の打ちあげなんかだと、お酒飲んでいい気分で歌うんだけど、吹き込みの当日は、朝から足がガクガクして、どうしても行くのがイヤで“声だけスタジオに行ってくれないかなあ”なんてバカなことを考えたりして…」[1][2]と語っている。
なお、本アルバムのCDは1997年にワーナー・ミュージック・ジャパンから、2014年にウルトラ・ヴァイヴからそれぞれ発売され、2016年には全曲が着うたおよび着うたフルにて配信されている。
アートワーク
ジャケットは写真家の大倉舜二が手がけ、アナログ・レコードの歌詞カードには鹿の子模様が施された薄紫色の和紙が使用されている。なお、初発売時のレコード帯には、以下のキャッチコピーが記載されていた。
大原麗子がうたうつづれ織り色の愛の世界 - ”さりげなく悪いやつ” 他、全11曲
収録曲
表記はすべて初出オリジナル・アナログレコードに基づく
SIDE:1
- まあね- (2:55)
- 山口洋子 作詞、川口真 作曲、萩田光雄 編曲
- 待つことになれて- (3:51)
- りりィ 作詞・作曲、竜崎孝路 編曲
- 裏町のバラ- (3:05)
- 山川啓介 作詞、加瀬邦彦 作曲、馬飼野康二 編曲
- おもしろくて哀しくて- (2:36)
- 山川啓介 作詞、川口真 作曲、馬飼野俊一 編曲
- 誰なの?- (3:48)
- 喜多條忠 作詞、中村泰士 作曲、萩田光雄 編曲
- 夢のあと- (3:41)
- 喜多條忠 作詞、馬飼野俊一 作・編曲
SIDE:2
- さりげなく悪いやつ- (3:35)
- 小林和子 作詞、滝川光一 作曲、竜崎孝路 編曲
- この楽曲は「待つことになれて」とのカップリングでシングル・カットされた。[3]
- 雨の旅人- (3:16)
- 山川啓介 作詞、加瀬邦彦 作曲、馬飼野俊一 編曲
- 花火- (3:57)
- 山川啓介 作詞、加藤和彦 作曲、竜崎孝路 編曲
- 灯りをつけて出て行って- (3:06)
- 山口洋子 作詞、中村泰士 作曲、馬飼野康二 編曲
- レストラン(語り)- (5:51)
- 山川啓介 作詞、竜崎孝路 作・編曲
クレジット
発売履歴
形態 |
発売日 |
レーベル |
品番 |
アートワーク |
解説 |
リマスタリング |
初出/再発 |
備考
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LP |
1978年03月25日 |
REPRISE |
L-11002R |
大倉舜二 |
なし |
なし |
初出 |
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LP |
1979年 |
SOUNDS MARKETING SYSTEM |
SM24-5149 |
大倉舜二 |
なし |
なし |
再発 |
限定カラーレコード
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CD |
1997年07月25日 |
ワーナー・ミュージック・ジャパン |
WPC6-8360 |
大倉舜二 |
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初出 |
【70's smileシリーズ】紙ジャケット
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CD |
2014年03月19日 |
ウルトラ・ヴァイヴ |
CDSOL-1561 |
大倉舜二 |
藤木TDC |
あり |
再発 |
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脚注・出典
- ^ a b 『ヤングレディ』1978年5月23日号
- ^ ウルトラ・ヴァイヴ CDSOL-1561 ブックレットより
- ^ ワーナー・パイオニア L-213R 1978年4月25日発売。なお、同内容のプロモーション盤も配布されている(規格番号:LS-1021R)