市谷加賀町(いちがやかがちょう)は、東京都新宿区の町名[5]。現行行政地名は市谷加賀町一丁目および二丁目。住居表示実施済み区域である。
地理
新宿区の東部に位置する。町域北部は市谷甲良町および二十騎町に、東部は納戸町および市谷左内町に、南部は市谷本村町に、西部は市谷薬王寺町に、それぞれ接する(地名はいずれも新宿区)。江戸時代以来、新宿区東部は広域地名として、北部の牛込と南部の市谷に分かれていたが、当地域は地名の通り市谷に属した。
市谷加賀町一丁目には大日本印刷(本社)があり、周辺には緑地(市ヶ谷の杜)が広がっている。他に新宿区立牛込第三中学校があり、マンションが建ち民家も残っている。
市谷加賀町二丁目には裏千家東京道場や、大日本印刷の関連施設に日本銀行社員寮や大妻女子大学学生寮の他、マンション、民家がある。
歴史
町名の由来
江戸時代前期に加賀藩主・前田光高夫人(徳川家光の養女大姫)の屋敷があったことに因んでいる。明暦2年(1656年)に大姫が亡くなると江戸幕府によって屋敷地は収公され、多くの旗本に土地が分割して与えられたことから武家屋敷が建ち並んだ。しかし以後も本地域は加賀原や加賀屋敷などと呼ばれた。
二丁目には縄文時代(約4千年前)の遺跡である市谷加賀町二丁目遺跡があり、古代から人が住んでいた。
世帯数と人口
2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 |
世帯数 |
人口
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市谷加賀町一丁目
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246世帯
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647人
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市谷加賀町二丁目
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986世帯
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1,797人
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計
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1,232世帯
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2,444人
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人口の変遷
国勢調査による人口の推移。
世帯数の変遷
国勢調査による世帯数の推移。
学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2018年8月時点)[12]。
交通
当地域には鉄道駅はないが、地域東部ではJR中央総武緩行線および東京メトロ有楽町線・南北線、都営地下鉄新宿線の市ケ谷駅が、地域西部には都営大江戸線の牛込柳町駅が、東部には都営大江戸線の牛込神楽坂駅がそれぞれ利用可能な範囲にある。
事業所
2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[13]。
丁目 |
事業所数 |
従業員数
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市谷加賀町一丁目
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27事業所
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3,212人
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市谷加賀町二丁目
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25事業所
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224人
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計
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52事業所
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3,436人
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事業者数の変遷
経済センサスによる事業所数の推移。
従業員数の変遷
経済センサスによる従業員数の推移。
施設
出身・ゆかりのある人物
その他
日本郵便
脚注
参考文献
- 人事興信所編『人事興信録 第11版 上』人事興信所、1937年。
外部リンク