山﨑 賢人(やまさき けんと、1992年12月17日 - )は、日本の競輪選手、自転車競技選手。長崎県諫早市出身[1]。日本競輪選手会長崎支部所属、ホームバンクは佐世保競輪場。日本競輪学校(当時。以下、競輪学校)第111期生。師匠は山口幸太郎(77期)。
表記について
姓の部分について、日本競輪学校在籍時[2]は山﨑(「﨑」は異体字。いわゆる「たつさき」)で掲載されており、自転車競技としての所属チームであるチーム楽天Kドリームスの選手紹介[3]やJOCのパリオリンピック選手名簿[4]にも山﨑で記載されている。一方、競輪選手としては選手プロフィール[5]や表彰資料[6]で山崎賢人として記載されており、自転車競技時と競輪選手とで表記が異なる。
メディア記事においても、新聞メディアでは新字体での表記が原則のため、新聞記事では山崎と表記されている。
来歴
諫早市立森山中学校、長崎日本大学高等学校を経て進学[1]。
2016年、日本大学商学部経営学科卒業[7]。在学中はバレーボール部に在籍していた[1](ポジションはレシーバー[8])。
アマチュア時代を経て、競輪学校を受験。技能試験で1発合格する[9]。
2017年7月9日、久留米競輪場でデビューし、その節で完全優勝。8月21日にA級チャレンジ戦3開催連続完全優勝でA級2班に特別昇班し、デビューからの連勝は14まで伸ばした。
2018年1月10日の小倉競輪場で、A級1・2班戦での3場所連続の完全優勝を達成し、1月11日付でS級2班へ特別昇級[10]。8月19日、第61回オールスター競輪(いわき平)にて、GI初出場で決勝進出を果たす(単騎で挑み4着)[11]。デビュー406日は、グレード制移行後では当時、武田豊樹の387日に次ぐ早さだった[12]。11月13日決勝の取手記念競輪で完全優勝にてグレードレース初優勝を飾る。同年の優秀新人賞を獲得した。
2019年のオールスター競輪ではファン投票9位となり[13]ドリームレースに出走。
2019年12月頃、自転車競技のナショナルチームに加わる[9]。パリオリンピック出場を目指し競輪への出走も減らしていたが、オリンピックはリザーブに回り出場ならなかった(代表チームには帯同せず[14])[15]。
リザーブとなることが発表されてすぐの2024年6月25日決勝の久留米記念競輪で優勝し、力を見せた。
10月17日、世界自転車選手権男子ケイリン(デンマーク・バレラップ(英語版))で優勝[16][17]。日本勢の制覇は、1987年の本田晴美以来37年ぶり2人目で、1993年のプロアマ・オープン化以降では初となった[18]。
通常、同選手権ケイリン種目の金メダリストは同年のKEIRINグランプリ出場資格が得られる(S級S班へ昇班)。しかし、夏季オリンピックの開催年に限り上述の出場資格がオリンピック ケイリン種目 金メダル獲得者へ特例変更されるため[19]、同選手権を制覇しながらKEIRINグランプリ出場資格を逸する初の事例となった。
人物
2018年の春、中学時代からの憧れだったアフロヘアーにし、以後トレードマークとなる[20]。
2024年の世界選手権前には、そのアフロヘア―が海外メディアによって「ベストヘアーオブザ大会」に選ばれたという[21]。
自転車競技での戦績
2024年
脚注
注釈
出典
外部リンク