山下輝

山下 輝
東京ヤクルトスワローズ #49
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県木更津市
生年月日 (1999-09-12) 1999年9月12日(25歳)
身長
体重
188 cm
100 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 ドラフト1位
初出場 2022年9月22日
年俸 950万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

山下 輝(やました ひかる、1999年9月12日 - )は、千葉県木更津市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴

プロ入り前

木更津市立岩根小学校3年生のときに軟式野球を始め、木更津市立岩根西中学校では軟式野球部に所属。千葉県選抜に選出され、3年時には県選抜チームの全国大会で優勝した[2]

その後木更津総合高等学校に進学。入学当初は野手としてプレーした。1年夏から一塁手のレギュラーに定着し、2年春の第88回選抜高等学校野球大会、夏の第98回全国高等学校野球選手権大会に出場した。硬式野球部の1学年先輩に早川隆久がいる。同年秋から投手に復帰してエースとなり、3年夏の千葉県大会では5試合連続で完投勝利して優勝[3]東海大市原望洋との準決勝では金久保優斗に投げ勝った[4]第99回全国高等学校野球選手権大会に出場し、1回戦で日本航空石川と対戦。先発して8回まで2失点に抑えたが、3点リードの9回表に二死から4連続で適時打を打たれ逆転負けを喫した[5]。その後、2017 WBSC U-18ワールドカップの日本代表に選出され、オープニングラウンドのキューバ戦に先発登板して勝利投手となった[6]

法政大学に進学したが、入学後に左肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けた[7]。2021年5月10日の明治大学戦では自己最速タイとなる151km/hを計測し、リーグ戦初完投勝利を記録した[8]。その後、9月10日にプロ志望届を提出した[9]

10月11日のドラフト会議では、隅田知一郎を抽選で外した広島東洋カープ東京ヤクルトスワローズの2球団から1位指名を受け、抽選の結果ヤクルトが交渉権を獲得した[10]。11月30日に契約金9000万円、年俸1400万円で入団に合意した(金額は推定)[11]。背番号は15

ヤクルト時代

2022年、9月22日の対中日ドラゴンズ戦でプロ初登板・初先発。安定感に欠け、4回2/3を失点2、被安打9、与四球3、奪三振0という内容で降板した[12]。3回裏のプロ初打席では二塁内野安打を放ったが、チームはその1安打のみで敗れ、新人投手のプロ初安打による1安打のみでの敗戦は日本プロ野球史上初という珍事となった[13]。9月30日の対広島東洋カープ戦でプロ初勝利[14]。レギュラーシーズンでは上記2試合のみの登板であったが、同年の日本シリーズ第5戦で先発登板を果たした。11月22日、現状維持となる推定年俸1400万円で契約を更改した[15]

2023年、左肘のコンディション不良によりリハビリに注力し[16]、9月28日のイースタン・リーグ、埼玉西武ライオンズ戦で復帰登板し、1回2失点で降板した[17]。一軍登板なしでシーズンを終えた[17]。11月13日、350万円減となる推定年俸1050万円で契約を更改した[18]

2024年も一軍登板はなく、翌年より背番号が49に変更された。

選手としての特徴・人物

最速151km/hの角度のある直球[19]スライダーカーブツーシームカットボールを交える[20]

愛称は「かがやき[21]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2022 ヤクルト 2 2 0 0 0 1 1 0 0 .500 54 12.1 14 0 5 0 1 3 0 0 2 2 1.46 1.54
通算:1年 2 2 0 0 0 1 1 0 0 .500 54 12.1 14 0 5 0 1 3 0 0 2 2 1.46 1.54
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2022 ヤクルト 2 1 4 0 1 1.000
通算 2 1 4 0 1 1.000
  • 2024年度シーズン終了時

記録

初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席・初安打:2022年9月22日、対中日ドラゴンズ25回戦(明治神宮野球場)、3回裏に髙橋宏斗から二塁内野安打[22]

背番号

  • 15(2022年 - 2024年)
  • 49(2025年 - )

代表歴

脚注

  1. ^ ヤクルト - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2024年11月7日閲覧。
  2. ^ 木更津総合高等学校 山下 輝選手「目指すは重苦しい雰囲気を打破できるスラッガー」”. 高校野球ドットコム (2015年11月22日). 2021年9月12日閲覧。
  3. ^ SANKEI DIGITAL INC (2017年7月26日). “木更津総合、V2!山下が師匠早川超え5戦連続完投/千葉”. サンスポ. 2021年9月12日閲覧。
  4. ^ 木更津総合・山下、新球冴えエース投げ勝ち/千葉”. 日刊スポーツ (2017年7月25日). 2021年9月12日閲覧。
  5. ^ 木更津総合・山下輝あと1人…勝利目前から逆転許す”. 日刊スポーツ (2017年8月10日). 2021年9月12日閲覧。
  6. ^ 木更津総合・山下、強打者揃うキューバに「低め意識」で貫禄投球”. Full-Count (2017年9月4日). 2021年9月12日閲覧。
  7. ^ 法大・山下輝自己最速タイ151キロ2失点完投「直球も変化球も走った」”. 日刊スポーツ (2021年5月9日). 2021年9月12日閲覧。
  8. ^ 法大・山下輝151キロ!!8安打2失点でリーグ戦初完投勝利”. スポニチ Sponichi Annex (2021年5月9日). 2021年9月12日閲覧。
  9. ^ 【大学野球】慶大・正木智也、法大・三浦銀二、山下輝らがプロ志望届を提出”. スポーツ報知 (2021年9月10日). 2021年9月12日閲覧。
  10. ^ 【ドラフト】法大・山下輝がヤクルト1位「未完の大器」最速151キロ左腕”. 日刊スポーツ (2021年10月11日). 2021年10月31日閲覧。
  11. ^ ヤクルト1位法大・山下輝は背番号「15」日本一は「テレビで見てました」”. 日刊スポーツ (2021年11月30日). 2022年1月16日閲覧。
  12. ^ ヤクルトD1位・山下輝がプロの洗礼 デビュー戦は五回途中9安打2失点 初打席初安打も”. サンスポ (2022年9月22日). 2022年9月22日閲覧。
  13. ^ 【ヤクルト】史上初の珍事 新人投手山下輝のプロ初安打のみの1安打完封負け」『日刊スポーツ』2022年9月23日。2022年9月23日閲覧。
  14. ^ 【ヒーロートーク】プロ初勝利のヤクルトのD1位・山下輝、ボールは「母に渡したい」”. サンスポ (2022年9月30日). 2022年10月7日閲覧。
  15. ^ 【ヤクルト】山下輝1400万円現状維持更改「3連覇貢献できるよう頑張りたい」来季へ直球磨く”. 日刊スポーツ (2022年11月22日). 2024年1月17日閲覧。
  16. ^ 【ヤクルト】山下輝が左肘コンディション不良で別メニュー調整 11日から2軍へ”. 日刊スポーツ (2023年2月11日). 2024年1月17日閲覧。
  17. ^ a b 森祥太郎 (2023年10月10日). “【燕番コラム】「絶対に投げられるようになる」 ヤクルト・山下輝の復帰を支えたリハビリトレーナーの前向きな言葉”. サンスポ. 2024年1月17日閲覧。
  18. ^ 【ヤクルト】2023年契約更改一覧”. スポーツ報知 (2023年12月21日). 2024年1月18日閲覧。
  19. ^ 『プロ野球カラー名鑑2022』ベースボール・マガジン社、11頁。 
  20. ^ 山下輝 | 法大 | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年9月12日閲覧。
  21. ^ ヤクルト ドラフト1位・山下輝(ひかる) ニックネームは「かがやき」”. スポニチ Sponichi Annex (2021年10月15日). 2021年12月11日閲覧。
  22. ^ 【ヤクルト】1位ルーキー山下輝がプロ初打席で初安打 初登板初先発初勝利の前に記念球を手に」『日刊スポーツ』2022年9月22日。2022年9月22日閲覧。

関連項目

外部リンク