富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)は、富山県富山市湊入船町にある富山県立の都市公園(総合公園)である[1]。通称は環水公園。
概要
とやま都市MIRAI計画のシンボルゾーンとして、富岩運河の牛島町側の船溜まりを整備した公園で、市民の憩いの場として広く利用されている。面積は9.7ha。別称カナルパーク[2]。
1984年度に『とやま二十一世紀水公園神通川プラン』で富岩運河南端の船溜まりの公園化が提案され、1988年、富山駅北地区の新都市拠点整備事業「とやま都市MIRAI計画」により工事が始まり、1997年5月22日に『富岩運河環水公園』に名称が決定(それまでは『カナルパーク』という愛称が付けられていた)、1997年7月1日に船溜まり最上部のフロントデッキ、プロムナードなどが完成したことに伴い開園式が行われた[3]。1999年11月4日には天門橋が完成し[4]2007年3月22日には富岩運河環水公園内に小運河と人工島「あいの島」が完成した。また、富岩運河環水公園から中島閘門間の両岸には遊歩道や休憩所が整備され、かつてのゴミ捨て場から市民の憩いの場所へと変わった[5]。環水公園は日本の歴史公園100選の一つに選ばれているほか、2013年10月には、第29回都市公園コンクールにて最高賞である、国土交通大臣賞(設計部門・大規模)を受賞している。また、環水公園西地区には富山県美術館 アート & デザインが所在するほか、4月から11月にかけて富岩運河には遊覧船が就航している。
2020年東京オリンピックの聖火リレーで富岩運河環水公園横親水広場がセレブレーション会場となった、
聖火ランナーは公募により1万人程度が選ばれた、聖火リレーについて、
組織委員会は
スポンサー企業4社と各都道府県実行委員会が行ったランナー公募に延べ
53万5717件の応募があったと発表した
[6]。
2024年11月11日、富山県が慢性的な混雑が課題となっている環水公園の駐車場(4か所、計172台分)の有料化をする方針を決定した[7]。
公園内の施設
その他
交通アクセス
脚注
- ^ とやまの都市公園便利帳(富山県)
- ^ 富山高岡広域都市計画区域マスタープラン (富山高岡広域都市計画 整備、開発及び保全の方針)[リンク切れ] 富山県 (2004-05). 2013年2月13日閲覧
- ^ 『北日本新聞』1997年5月23日付朝刊1面『名称は富岩運河環水公園 カナルパーク 7月から一般開放』および1997年7月2日付朝刊5面『富岩運河環水公園が一部完成 JR富山駅北地区 県都の新名所 オアシス開園 清涼たっぷり 滝、噴水も』より。
- ^ a b 『北日本新聞』1999年11月5日付朝刊1面『富岩運河 天文橋 親水空間のシンボル』より。
- ^ よみがえった富岩運河
- ^ [https://web.archive.org
/web/20190927125733/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50278340X20C19A9CR0000/ “聖火リレー、公募に延べ53万件応募”]. 日本経済新聞. (2019年9月27日). [https:
//www.nikkei.com/article/DGXMZO50278340X20C19A9CR0000/ オリジナル]の2019年9月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org
/web/20190927125733/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50278340X20C19A9CR0000/ 2019年9月27日閲覧。
- ^ 『北日本新聞』2024年11月12日付28面『慢性的な混雑課題 環水公園駐車場 有料化へ』より。
- ^ 北日本新聞「富岩運河環水公園に赤い糸電話登場」2007年6月18日
富山新聞「官製から若い感性にノートを一新 富山の富岩運河環水公園」2008年3月24日
- ^ 酒井順子(『裏が、幸せ。』小学館 2015年p.194f)。
- ^ 『新生「美の殿堂」 富山県美術館が部分開館 5,859人来館 終日熱気』北日本新聞 2017年3月26日1面
- ^ 新近代美術館(仮称)の基本設計の概要について(富山県)
- ^ 『「美の拠点」体感 富山県美術館 全面オープン 記念展「LIFE」始まる』北日本新聞 2017年8月27日1面
- ^ 『2017年8月26日(土)開館 富山県美術館 館概要 リーフレット(パンフレット)』富山県美術館(TAD)発行
周辺施設
関連項目
外部リンク