安房峠(あぼうとうげ)は、岐阜県高山市(旧吉城郡上宝村)
と長野県松本市(旧南安曇郡安曇村)の間にある峠。国道158号がこの県境の峠を通っている。標高は1,790 m。
概要
飛騨山脈南部のアカンダナ山と安房山との鞍部であり、神通川水系高原川の支流安房谷と信濃川水系梓川の支流との分水嶺である。
上高地への入り口のほか、岐阜県側、長野県側ともに麓は北アルプス(飛騨山脈)山麓の観光地として栄えているため、かつては国道158号の長く狭隘なこの峠道に交通が集中していた。行楽シーズンともなれば大型バスも通行、離合困難により大渋滞を引き起こすこともあった。
峠(最高地点)をはさんで長野側には11、岐阜側には3の連続ヘアピンカーブがあり、一部のヘアピンでは、ホイールベースの長い大型バス・トラックにおいては、数度の切り返しが必要である。例年11月中旬~5月中旬は冬期通行止となるため、車両の通行はできない。
この区間を通る路線バスは全便車掌が乗務し、渋滞時は車掌がバスを降り対向車を誘導して進んでいた。この地の往来の大部分は、1997年(平成9年)に供用が開始された安房峠道路を利用し、通年の通行が可能となっている。
歴史
脚注
関連項目
外部リンク