北回帰線 の摂動 による毎年の移動(メキシコ で)
太陽直下点 (たいようちょっかてん、英語 : Subsolar point )とは太陽系 の惑星 上で太陽 が天頂 に来る場所をいい、太陽はその場所の平面に対して直角 に照っている。また太陽系近くに来るあらゆる物体でも同様にそのような場所をいう[ 1] 。
地球上で
太陽直下点の原理
地球 上では、太陽は北回帰線 (北緯 23度26分22秒)と南回帰線 の間の地帯で、地球を直下に照らす機会が年に2回できる。 [ 2] その時点にその地帯では、地上で直立する人 や国旗 掲揚用ポール(棒)に影ができないという現象が起こる。
6月の夏至 は太陽直下点が北回帰線の上にある時、12月の冬至 は太陽直下点が南回帰線の上にある時に起こる。3月の春分 と9月の秋分 は、太陽直下点が赤道 上にある時になる。
地球上の各地で
太陽直下点について、各地の様子は:
台湾
台湾 では、台中 辺り(花蓮県 と嘉義市 )に北回帰線があるので、この南の高雄 、台東 などでは太陽直下点ができる。
メキシコ
北・南回帰線の実際の位置は、おもに地球の摂動 に依って、毎年多少ずれる。メキシコ ・タマウリパス州 の連邦道路83号線(Mexican Federal Highway 83 )では、北回帰線が毎年多少移動するのを2005年から2010年まで標識(写真右上)で示している。
ハワイ
米国 ハワイ州 では5月末と7月中旬に各地で、直立する人の影が消えるという現象が起こる。 [ 3] ハワイ語で「kau ka la i ka lolo」(「太陽が頭脳の上を通る」の意味)と呼んで、この瞬間に人は宇宙と一体になり、不思議な力を得ると信じてきた。この現象の現代語は、1990年代にビショップ博物館 によって行われたコンテストで、「ラハイナ・ヌーン 」(Lahaina Noon =ラハイナ の正午 )と名づけられた。 [ 4]
参照項目
脚注
^ subsolar point (goo辞書)
^ Current sub solar & sub lunar points
^ 「Stars over Hawaii」 (3rd, Revised & Updated Edition, 2016) by Edwin H. Bryan & Timothy F. Slater, ISBN 978-0912180731
^ Noon sun not directly overhead everywhere (2010)
外部リンク