大坪 草次郎(おおつぼ そうじろう、本名:正英(まさひで)、1965年2月21日 - 2020年1月28日)は、日本の音楽映像監督。
LUNA SEA、BUCK-TICK、GLAY、L'Arc~en~Ciel、矢沢永吉、長渕剛、Kinki Kids、globe、などに代表されるPVやライブ映像はのちの世代に大きな影響を与えた。1994年、LUNA SEA「ROSIER」で第36回日本レコード大賞ミュージックビデオ賞を受賞。日本を代表する音楽映像監督の1人。
1965年2月、横浜市に生まれる。1983年横浜放送映画専門学院(のちの日本映画大学)に入学。1984年7月、池袋文芸坐にて開催された「オールナイト・フィルムGIG」(「ちょっとの雨ならがまん(安田潤司)」と「爆裂都市(石井聰互)」、「闇のカーニバル(山本政志)」、「アナーキー/ノットサティスファイド(太田達也)」)の上映会場で、会場に入りきれずパンクスが暴れる様子に感動、主催者の安田潤司(映画監督)に「俺もこういうことがしたい。なんか手伝わせてください」と直談判、翌8月、文芸座ル・ピリエで開催された「PUNKS 5DAYS」でデッドケネディーズの音楽に合わせて作った5分間のイメージ8mmフィルム作品「カスッカスッ(監督名義/Mオーツボ)」で18歳で監督デビュー。同時上映は「パンクス青の時代」「G.I.S.M.」「ちょっとの雨ならがまん」(安田潤司)、「アジアの逆襲(石井聰互)」、「闇のカーニバル(山本政志)」、「無防備教室(諸沢利彦)」、「アナーキー/ノットサティスファイド(太田達也)」、「カンカンランラン(塚本雪介)」。
1984年、安田潤司と共にPUNK映像レーベルP.P.P.projectを設立。翌年より伝説のハードコア・パンクバンドG.I.S.M.のライブビデオ「Performance (1985年)」「BOOTLEG 1986(1986年)」、「Gay Individual Social Mean - Subj & Egos, chopped(1995年)」、「+R, Regicide Reverberation(2002年)」をP.P.P.projectから発売、全作品に撮影、監督補として参加している。(“Profile”. 安田映像研究所/P.P.P.project. 2020年2月20日閲覧。)
1985年、当時のポストパンクシーンのドキュメント映画『aura aurora/オーラ・オーロラ』(出演:あぶらだこ、アレルギー、マダム・エドワルダ、サディ・サッズ/8mm/60分)を監督、六本木OM、池袋文芸坐ル・ピリエなどで上映。元来、大坪はアート、ファッションなどスタイリッシュでデザインアップされたライフスタイルを志向しており、P.P.P.projectでは、PUNK、ハードコアパンク作品を創る安田潤司に対して、大坪はポジティヴ・パンク(ポジパン)やビジュアル系的な要素を持つアーティストの作品を好んで撮影、これが後のLUNA SEAやBUCK-TICKなどのPV作品へと繋がる。
1988年、LINE UP「Tonight」のMVを監督、この作品のプロデューサー相原裕美(「SUKITA」映画監督/当時はビクター音楽産業所属)は、これ以後、The ピーズ、マルコシアスバンプ、高橋由美子、レピッシュでも大坪作品のプロデューサーをしている。
1993年、LUNA SEAのデビュー曲「BELIVE」MVを監督、以後シングル「I for You」MVまで11作品を監督、ライブDVDでは2008年「GOD BLESS YOU ~One Night Dejavu~」から2012年公開の3D映画「3D IN LOS ANGELES」など多くの作品を監督している。(LUNA SEAオフィシャルサイト参照)
1994年、LUNA SEA「ROSIER」で第36回日本レコード大賞ミュージックビデオ賞を受賞。
LUNA SEA以外にもBUCK-TICK、L'Arc〜en〜Ciel、エレファントカシマシ、矢沢永吉、長渕剛、Kinki Kids、globe、modern-grey、DJ KRUSHほか多数の作品を監督。
2001年、LUNA SEAの河村隆一プロデュースMOVIE「So faraway」(95分)を監督、初の長編オリジナル作品となり赤坂ブリッツにて上映された。この作品のブックで大坪は次のメッセージを残している。
「この映画を造るとき、ここ十数年履いていた、ミュージックビデオのディレクターという靴を脱いではだしで歩いてみました。痛い思いもしたけど、それは、ガキンチョのころに戻れたようでとても気持ちのいい感覚でした。全ての事柄には終わりがあるからこそ、今この瞬間を大切に。生まれ変わったらまた会おう。」(「So faraway」ブックレットより引用)
2007年4月、エイベックス・マーケティング株式会社映像制作事業部にプロデューサー/演出として所属。
2008年5月、L'Arc~en~Cielのフランス,パリでのライブ生上映を監督。この映像は日本全国5ヶ所の映画館において、世界初となる海外コンサートの同時中継となった。(L'Arc~en~Cielより引用)
2019年『aura aurora/オーラ・オーロラ』(デジタル・リマスター版)が、新宿K'sシネマでリバイバルロードショーされ全回全席SOLD OUTとなる。
2020年1月、永眠。逝去に際してLUNA SEAのオフィシャルサイトにメンバーからの追悼文が掲載された。(“メンバーからのご報告”. LUNA SEA. 2020年2月13日閲覧。INORANもブログで思いを語りその死を惜しんだ。(“音楽を愛するということ”. INORAN 公式ブログ. 2020年2月15日閲覧。)
他多数
上記作品リストは、作品制作会社であるエイベックス・マーケティング株式会社、株式会社オクナック、株式会社フィッツ・ロイ、株式会社fabrica、有限会社birth、有限会社ゼロ・サン、P.P.P.projectほか、作品担当プロデューサー協力の元作成。
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