『夜の彷徨』(よるのさまよい、原題:Larry Carlton)は、アメリカ合衆国のギタリスト、ラリー・カールトンが1978年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
カールトンは1976年にザ・クルセイダーズを脱退し、その後ソロ名義でワーナー・ブラザース・レコードとの契約を得て本作をリリースした[4]。「ナイト・クロウラー」は、ザ・クルセイダーズ名義のアルバム『旋風に舞う(英語版)』に提供した曲のリメイクで、オリジナル・ヴァージョンではウィルトン・フェルダーのサックスが主旋律を奏でていたが、本作ではカールトンのギターが主旋律を受け持った[5]。
反響・評価
母国アメリカでは、1978年10月14日付のBillboard 200で174位に達した[3]。日本のオリコンLPチャートでは16週トップ100入りし、最高46位を記録した[2]。
Jason Eliasはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、収録曲「ルーム335」について「彼の初期のソロ・ワークにおけるスタイルをお膳立てした」、「リオのサンバ」に関して「本アルバムのベスト・トラック」「グレッグ・マティソンのキーボード・ワークに支えられて、カールトンが驚異的なフレーズを弾き、同時期のリー・リトナーの作品よりも逞しい内容となった」と評している[5]。
収録曲
特記なき楽曲はラリー・カールトン作。2. 6.を除く全曲ともインストゥルメンタル。
- ルーム335 "Room 335" - 5:39
- 彼女はミステリー "Where Did You Come From" (William Smith, Eric Mercury) - 3:33
- ナイト・クロウラー "Nite Crawler" - 5:23
- ポイント・イット・アップ "Point It Up" - 4:59
- リオのサンバ "Rio Samba" - 6:59
- 恋のあやまち "I Apologize" (W. Smith, E. Mercury) - 4:19
- 希望の光 "Don't Give It Up" - 6:06
- 昨日の夢 "(It Was) Only Yesterday" - 4:36
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク