塚越 敏(つかごし[1] さとし、1917年5月16日[2] - 2008年2月25日)は、日本のドイツ文学者、翻訳家。慶應義塾大学名誉教授。
経歴
1917年、東京生まれ。東京帝国大学文学部独文科卒業。慶應義塾大学文学部独文科教授を務め、定年退任し名誉教授。
2008年2月25日、慢性呼吸不全のため死去[2]。
研究内容と受賞・栄典
リルケを研究テーマとした。『書簡集』、『作品集』訳に多く参加した。
1996年に『リルケとヴァレリー』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。
著書
翻訳
リルケ
- 『C・W伯の遺稿より - リルケの詩集』(国文社) 1973
- 『オーギュスト・ロダン』(リルケ、東出版) 1977
- 『リルケ書簡集』全4巻(後藤信幸共訳、国文社) 1977 - 1988
- 『一角獣をつれた貴婦人 - リルケ:マルテの手記抄』(風信社) 1981
- 『リルケ / ホーフマンスタール往復書簡』(風信社) 1983
- 改題『リルケ / ホーフマンスタール 文芸書簡 1899~1925』(文化書房博文社) 2003
- 『マルテ・ラウリス・ブリッゲの手記 リルケ全集(7)』(以文社) 1983 - 本巻のみ刊
- 『詩集 マリアの生涯』(リルケ、国文社) 1986
- 『リルケ全集』全9巻・別巻1[3](監修、河出書房新社) 1990
- 『リルケ美術書簡 1902~1925』(みすず書房) 1997
- 『マルテ・ラウリス・ブリッゲの手記』(リルケ、未知谷) 2003
- 『オーギュスト・ロダン - 論説、講演、書簡』(リルケ、未知谷) 2004
脚注
- ^ 「つかこし」とも。
- ^ a b 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.415
- ^ ヴォルフガング・レップマン『リルケ 生涯と作品』小島衛・田口義弘・小松原千里ほか訳