商用国家安全保障アルゴリズム (英: Commercial National Security Algorithm、略称 CNSA) は、アメリカ国家安全保障局によって公布された暗号化アルゴリズムのセットである。従来のNSA Suite B Cryptography(英語版)に代わるものであり、ポスト量子暗号へ移行するまでの間、最高レベルを含む国家機密の保護に用いられる。[1][2][3][4][5][6]
2015年7月に公布されたCSNAには以下が含まれる[2]:
Suite BからCNSAへの移行で特筆すべき点は、RSA暗号を「サポートされた」状況から「レガシーな」状況へ変更したことである。Suite Bと同様、Digital Signature Algorithmは含まれていない。
2022年9月、ポスト量子暗号アルゴリズムの最初の推奨を含むCNSA 2.0が公布された[7]。
CNSA 2.0には以下が含まれる[2]:
CNSA 1.0と比較したとき、CNSA 2.0 は:
- ポスト量子アルゴリズム (XMSS/LMS) をソフトウェアとファームウェアの署名に分離して使用することを提唱
- SHA-512を認容
- CRYSTALS-Kyber および CRYSTALS-Dilithium の採用(標準規格が完成しFIPSによって認定された実装がリリースされたのちに義務付けられる)
- RSA暗号、ディフィー・ヘルマン鍵共有および楕円曲線暗号を廃止
CNSA 2.0 および 1.0 で採用されたアルゴリズムの詳細は以下のとおりである:[8]
CNSA 2.0
CNSA 1.0
出典