吉松 育美(よしまつ いくみ、1987年6月21日[1] - )は、佐賀県出身の女優、モデル、活動家。ミス・インターナショナル2012[3]。合同会社IYグローバル代表取締役。
人物
佐賀県鳥栖市出身[1]。聖心女子大学卒業[4]。実父・幸宏は陸上競技選手として400ハードルで第64回日本陸上競技選手権大会に優勝[5]、1980年モスクワオリンピック陸上競技日本代表[6]であった(日本がボイコットしたため出場出来なかった)。小・中学生時はバレーボールを行っていたが、後に、自らも父と同じ陸上競技・ハードル種目で活躍[6]、佐賀県立鳥栖高等学校時代に佐賀県高校総体女子100mハードルで優勝[7] するなど、アスリートとしての一面を持っている。2012年には東京マラソンでフルマラソンにも挑戦した。大学時代からミス・インターナショナルを目指していた[8]。
2012年ミス・インターナショナル日本代表に選出され、10月に沖縄県で行われた世界大会に出場する。日本人として初めて「ミス・インターナショナル」優勝[9]、ミス・フォトジェニックとあわせて2冠を手にした。その後、吉松は地元の鳥栖市で凱旋パレードを行い約1万2000人(主催者発表)が集まった[10]。同月29日に勤務先のパソナグループ本社で優勝を報告した[11]。
2013年1月、アメリカのバラク・オバマ大統領の2期目の就任式に招待され、同日ジョン・ケリー上院議員とも会話をする機会に恵まれた。
ミス・インターナショナル任期満了の直前になった2013年12月、所属しているプロダクション役員から脅迫やストーカー行為の被害を受けていたことを自らのブログ記事で告白し[12][13]、日本外国特派員協会で記者会見を行った[14]。しかし、2016年2月、和解が成立[15]、吉松はブログでそれまでの発言をすべて撤回し、謝罪文を掲載した[16][17]。同時に同役員が吉松に接触しないことを誓ったともされる[15]。
2013年1月1日をもって独立、自身の個人マネジメント事務所「IY GLOBAL」を設立した。
2014年、アメリカ合衆国を中心に女優・スタントウーマンなどで活躍し、自らが出演したドラマ「ウェスト・ワールド」のスタントマンチームでエミー賞ノミネートを受けたことがあった。
2020年、全世界的な新型コロナウィルスにより、アメリカでの海外ドラマの撮影がキャンセルされる中、活動拠点とマネジメント事務所の本部も九州に移転し、フィルムコミッション(ロケーション誘致)活動に取り組む姿勢を打ち出す[18]。また、自らのミス・インターナショナル日本代表・世界大会グランプリの活動経験を生かして、将来ミスコンテストへの出場を目指す女性を中心に、そのメソッドを伝承することを目指した「IYG ビューティーアカデミー」[19]を主宰。自らもインストラクターとしても活躍しており、2021年・ミス・スプラナショナル日本大会において、同アカデミーの生徒が日本代表として世界大会出場権を獲得した事例もある。
活動
内閣府が主催する「少子化タスクフォース」の委員にも選ばれた他、2020年オリンピック招致アドバイザーも務めた。
自身が執筆した初の書籍「Making世界一」と写真集「IKUMI YOSHIMATSU HOLLYWOOD DEBUT」を出版、写真集はアメリカ、ロサンゼルスで出版記念イベントを行っている。
出演・取材を受けた番組・出演したイベント
雑誌
その他活動
- IOC招致委員 内閣総理大臣・安倍晋三による公式晩餐会 出席
- オリンピック招致決起会特別ゲストスピーチ
- 東京マラソン エキスポ開会式 特別ゲスト
- 東京マラソン スターター
- 東京マラソン フレンドシップラン ゲストランナー
- 内閣府 少子化対策検討会議メンバー
- 青年会議所(IJC)会頭対談
- 学生外交グローバルネットワーク(日本、アメリカ)
- さが桜マラソン ゲストランナー
- 未来への道1000Kmリレー ゲストランナー(岩手県陸前高田市)
- スマートフォンアプリ「ゲーム・オブ・ウォー」イメージキャラクター
- スマートフォンアプリ「CASH SHOW」日本向けMC
- YouTube番組「クイズナビューティー」[21]
受賞歴
- 準ミス・ビキニ・インターナショナル・ジャパン2007
- ミス・インターナショナル2012(日本人初)
- ミスフォトジェニック賞受賞[3]
- 2012年佐賀県鳥栖市市民栄誉賞受賞[1]
- 2012年ベストビューティストアワード 特別賞
- カンロ受賞 のどオブザイヤー[22]
- サクラメント(カリフォルニア州州都)から感謝状
- ロサンゼルスから感謝状
関連書籍
著書
PHOTO COLLECTION
脚注
- ^ a b c d ミス・インターナショナル2012 吉松育美さんインタビュー 鳥栖市 取材日:平成24年12月1日(土)
- ^ ミス日本代表吉松「初GP獲る」 nikkansports.com 2012年10月1日7時12分
- ^ a b ◎ミス世界に吉松さん 特別賞も吉松育美さん 2012年10月22日 11:08 共同通信
- ^ ミス日本代表は世界一美女の後輩 nikkansports.com 2012年11月4日21時22分
- ^ 過去の優勝者・記録 男子400mハードル
- ^ a b 朝日新聞 2013年1月1日朝刊第3部 8面
- ^ ミス・インターナショナル誕生 郷里に勇気
- ^ 吉松育美さんが城北中で講演 2015年11月01日 10時01分 佐賀新聞
- ^ “日本代表の吉松さん優勝 ミス・インターナショナル”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2012年10月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXNZO47517250S2A021C1CR8000/ 2014年2月27日閲覧。
- ^ 世界一の笑顔凱旋 吉松さん鳥栖でパレード 2012年12月02日更新 佐賀新聞
- ^ “ミス・インターナショナル:吉松育美さんが勤務先に凱旋 優勝を“生報告””. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2012年10月29日). https://mantan-web.jp/article/20121029dog00m200033000c.html 2015年11月9日閲覧。
- ^ “心配してくれている皆様へご報告”. 吉松育美オフィシャルブログ (2013年12月11日). 2015年11月9日閲覧。
- ^ “ミス・インターナショナル吉松育美 涙の告白 私を襲った“ストーカー男”と“盗撮探偵”【全文公開】”. 週刊文春. 文藝春秋. (2014年2月20日). http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3680 2014年2月26日閲覧。
- ^ 日本外国特派員協会での記者会見 - 日本外国特派員協会公式YouTubeチャンネル、2013年12月16日
- ^ a b Japan’s first Miss International, Ikumi Yoshimatsu, settles stalking lawsuit Feb 17, 2016 Japan Times
- ^ 吉松育美オフィシャルブログ「Beauty Healthy Happy」トップページ2016年2月15日閲覧。 [1]
- ^ 世界女王吉松育美 全面謝罪&発言撤回 2016年2月17日 デイリースポーツ online
- ^ 元ミス・インターナショナル 吉松さん(鳥栖市出身)九州拠点に活動へ「海外作品のロケ誘致を」 佐賀新聞
- ^ IYGビューティーアカデミー
- ^ 2022年5月より週1回(原則火曜)、西九州新幹線区間開業を2022年9月に控え、長崎・佐賀の魅力を伝える旅行コーナー「長崎・佐賀おとなりモノがたり」を担当。2023年10月からは国民スポーツ大会SAGA2024のキャンペーン「さがめぐり まるっと20」の中で月曜日を中心に随時放送される「6分間のショートトリップ」を担当
- ^ 2020年から新型コロナウィルス対策でのおうち時間に楽しんでもらえるようにと、吉松の活動拠点を福岡・九州に移す前後から始めた双方向クイズ番組で、吉松の過去の経験・メソッドによる美容情報や、最近の国内外のトピックスからクイズを出題している。(2021年9月をもって内容拡充と、吉松のインストラクター事業拡大の関係等から一時休止中)
- ^ 【カンロ】「のどオブザイヤー2012」表彰式を開催 2013年1月31日 ダイヤモンド・フリーマン
参照
外部リンク