吉村 和敏(よしむら かずとし、1967年 - )は、日本の写真家。長野県松本市生まれ[1]。
来歴
中学3年の時に友人が所有していたコンパクトカメラで写真を撮りあう内にカメラに興味を覚える。
進学した長野県田川高等学校では写真クラブに入部し、学校周辺の人里の風景を撮影していた[2]。
高校卒業後に上京し印刷会社へ就職するが、サラリーマンとしての仕事に疑問を感じ2年後に退職する。
高校時代に好きだった写真を仕事にしたいと考えるようになり、カメラマンになるためカナダへ移住[2][3]。
カナダ横断中に立ち寄ったプリンスエドワード島の風景に惹かれ、
シャーロットタウンにアパートを借り写真を撮り溜めた[4]。
移住から1年間後に帰国。当初は仕事はなかったものの、プリンスエドワード島の取材が、雑誌『私のカントリー』(主婦と生活社)で特集される[5]。
当時は赤毛のアンがブームの兆しを見せはじめており、プリンスエドワード島に関連する複数の雑誌、旅行パンフレットに写真を提供した。 [6]
その後はアルバイトでお金を貯めてはカナダで写真を撮り溜める生活を繰り返し[2]、
1999年に個展『Prince Edward Islamd』を開催、2000年に吉村にとって写真家としての「デビュー作」となる『プリンスエドワード島』(講談社)を出版した[5]。
2年後、カナダ大西洋岸に位置する4州、アトランティック・カナダの風景をとらえた『光ふる郷』(幻冬舎)を出版。この写真集によって、第2回カナダメディア賞大賞を受賞した。 [7] [8]
2004年には谷川俊太郎との共著『あさ/朝』、『ゆう/夕』(アリス館)を出版。累計で30万部を超えるヒットとなった[9]。
ブルーモーメントやマジックアワーを題材にするなど、光と色の効果をテーマにした作品が多い[10][2]。
被写体はカナダ大西洋州やヨーロッパなど日本国外の作品が多いが、一方で『Sense of Japan』(ノストロ・ボスコ)、『雪の色』(丸善出版)、『錦鯉』(同)など、日本を題材にした作品も手掛ける。
受賞歴
著作
書籍
著者名が省略されている本は単著。
- 2000年
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- 2002年
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- 2004年
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- 2005年
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- 2006年
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- 2007年
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- 2008年
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- 2009年
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- 2010年
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- 2011年
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- 2012年
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- 2013年
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- 2014年
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- 2015年
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- 2016年
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- 2017年
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- 2018年
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- 2019年
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- 2020年
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- 『「スペインの最も美しい村」全踏破の旅』講談社、2020年2月、978-4065183472
- 『CAROUSEL EL DORADO カルーセルエルドラド』丸善出版、2020年3月、978-4991122804
その他
個展
注記が無い限り『写真家 吉村和敏 OFFICIAL WEBSITE』のプロフィールページ[1]による。
- 1998年 『ある日、凪ぐ時』(ニコンサロン/東京)
- 1999年 『Prince Edward Island』(ペンタックスフォーラム/東京)
- 2002年 『光ふる郷』(富士フォトサロン/東京)
- 2003年 『プリンス・エドワード島とアトランティック・カナダの四季』(松本市美術館/長野、阪神百貨店/大阪)
- 2003年 『静けさの中をゆく』(バートックギャラリー/東京)
- 2004年 『カントリー・スピリット』(キヤノンサロン/東京、名古屋、大阪、福岡、札幌、仙台)
- 2004年 『あさ/朝・ゆう/夕』(紀伊國屋画廊/東京)
- 2005年、2006年 『カナダ・光を巡る5つの物語』(阿蘇白水郷美術館/熊本、高森町立公民館/長野)
- 2006年 『林檎の里の物語』(ペンタックスフォーラム/東京)
- 2007年 『あさ』(ナダール/東京)
- 2007年 『SILENT NIGHT』(清春 旅と空想の美術館/山梨)
- 2007年、2008 年『ブルーモーメント』(フォトエントランス日比谷、朝日新聞東京本社階ギャラリー/東京、富士フォトサロン/札幌・仙台)
- 2008年 『プリンス・エドワード島を巡る旅』(ホテルアイビス ミニギャラリー/東京)
- 2009年 『PASTORAL』(ミュゼふくおかカメラ館/富山)
- 2009年 『Sense of Japan』(富士フイルムフォトサロン/東京・大阪)
- 2009年 『PASTORAL』(阿蘇白水郷美術館/熊本、丸ビル 行幸地下ギャラリー/東京)
- 2010年 『MAGIC HOUR』(キヤノンギャラリーS/東京)
- 2011年、2012年 『Shinshu』(ホクト文化ホール、朝日美術館、ギャラリー紙蔵歩/長野)
- 2012年 『小さな村は、聖なる鐘の音につつまれていた』(阿蘇白水郷美術館/熊本)
- 2012年 『PASTORAL』(市民タイムス塩尻ホール/長野)
- 2012年 『BLUE MOMENT』(ギャラリー唯/京都)
- 2012年 『MAGIC HOUR』(那珂川町馬頭広重美術館/栃木)
- 2013年 『BLUE MOMENT 小さな村は、聖なる鐘の音につつまれていた』(五ヶ瀬町自然の恵み資料館/宮崎)
- 2013年 『PASTORAL×Shinshu』(小布施千曲川ハイウェイミュージアム/長野)
- 2013年 『カスタム・ドクター』(ニコンサロン/東京)
- 2015年 『イタリアの最も美しい村全踏破の旅』(リコーイメージングスクエア/東京、梓川アカデミア館/長野、ミュゼふくおかカメラ館/富山)
- 2016年 『Moments on Earth』(東京駅前地下広場/東京)
- 2016年 『イタリアの最も美しい村全踏破の旅×コーヒーテーブルブック展』(阿蘇白水郷美術館/熊本、バートックギャラリー/東京)
- 2017年 『MORNING LIGHT』(リコーイメージングスクエア/東京、大阪)
- 2017年 『Pond & RIVER』(ソニーイメージングギャラリー銀座/東京)
- 2019年 『Du CANADA』(富士フイルムフォトサロン/東京)
- 2020年『Du CANADA+プリンスエドワード島』(富士フイルムフォトサロン/大阪)
監修
- 露出モードのカスタム設定「PH-mode Yoshimura」風景用撮影モードの監修を担当
脚注
外部リンク