千種 有敬(ちくさ ありのり)は、江戸時代中期の公卿。権大納言・岩倉乗具の子。官位は従二位・権大納言。東山・中御門・桜町の三帝にわたって仕えた。
経歴
初名は岩倉具広(いわくら ともひろ)、千種有統(ちくさ ありすべ)。元禄4年(1691年)叙爵。元禄5年(1692年)祖父にあたる千種有維(父・乗具の実父)の養子に入る。
元禄11年(1698年)に元服。右近衛少将・左近衛中将を経て、享保2年(1717年)に従三位となり、公卿に列する。その後、参議や踏歌節会外弁・東照宮奉幣使などを歴任。享保20年(1735年)に権中納言に就任。さらに元文3年(1738年)に権大納言となるも辞職。同年中に薨去した。享年52。
藤波景忠の子で梅渓通条の養子だった有補を婿養子に迎え、千種家の名跡を継がせた。
系譜
- 父:岩倉乗具
- 母:不詳
- 養父:千種有維 - 岩倉乗具の父
- 妻:不詳
- 生母不明の子女
- 養子
関連項目