十念寺(じゅうねんじ)は、愛知県刈谷市広小路4丁目219にある浄土宗西山禅林寺派の寺院。
山号は具足山。本尊は阿弥陀如来坐像[1]。刈谷藩の藩主を務めた土井氏の菩提寺である。
歴史
寺伝によると奈良時代に行基が開創したと伝えられる[2]。室町時代に浄土宗に改宗し、具足山十念寺と称するようになった[2]。
江戸時代の寛永元年(1624年)には、東西71間・南北70間の境内に阿弥陀堂・観音堂・地蔵堂・秋葉堂・蓮乗院・月渓院などを有する大伽藍が完成した[2]。江戸時代後期には122年間にわたって刈谷藩の藩主を務めた土井氏の菩提寺であった[2]。
昭和40年代に周辺で区画整理事業が行われたことから、境内は以前の4分の1程度に縮小した[2]。
境内
文化財
市指定文化財
- 木造阿弥陀如来坐像(彫刻) - 2005年(平成17年)6月30日指定[4]。平安時代末期頃の作[5]。
- 木造十一面観世音菩薩立像(彫刻) - 1962年(昭和37年)6月9日指定[4]。土井氏が刈谷城に転封された際に寄進[5]。
- 土井家廟所(史跡) - 1958年(昭和33年)2月25日指定[4]。
現地情報
所在地
交通アクセス
脚注
外部リンク