八幡市立美濃山小学校(やわたしりつ みのやましょうがっこう)は、京都府八幡市欽明台西にある公立小学校。
概要
八幡市南西部の美濃山地区・欽明台地区などを校区とする市立小学校である。京阪東ローズタウンの開発に伴う人口増加により建設された。2002年に開校したが、それまでの市立学校にはない新しい発想で設計されている。
- コミュニティーセンター併設
- 市内2番目のコミュニティーセンターとして、美濃山コミュニティーセンターが1階に開設された。ホールと研修室があるだけでなく、住民票の発行など地域の窓口としても機能している。
- 完全バリアフリー化
- 校舎内外の段差を解消するだけでなく、身体障害者用トイレ(校舎各階と体育館、プール)やエレベーターを設置することにより、完全バリアフリー化が達成されている。
- 児童の安全に配慮した設計
- 職員室が通学路、グラウンド、プールが見渡せる位置に配置された設計となっている。正門には開校当時から防犯カメラが設置されている。
- 環境に配慮した設計
- 天然ガスコージェネレーションシステムを設置することにより、二酸化炭素発生量削減に貢献している。屋上緑化や雨水利用も行われている。建設時にはできるだけ自然の傾斜地を利用して発生残土を抑制し、廃タイヤ等を原料とする舗装が導入された。
- 給食室のドライシステム化
- 開校に伴い市立小学校初となる、完全ドライ方式の給食室が導入された。完全ドライ方式とは調理場を常に乾いた状態に保つ方法で、食中毒の原因となる細菌の繁殖を抑える効果が期待できる。2010年7月の時点で市立小学校の給食室ではくすのき小学校と中央小学校がセミドライ化されているが、完全ドライ化されているのは美濃山小学校のみとなっている[1]。ちなみにこの給食室は停電した状況でも、コージェネレーションシステムの自家発電機能を利用することにより、調理が可能となっている。
- 民間企業による立て替え建設
- 民間企業の京阪電気鉄道が建設費用の立て替えを行い建設された。八幡市の小中学校は1970年代、1980年代の人口急増期に立て替え制度を利用して建設が行われたものが多い[2]。結果として円滑に学校建設が行われ、当時各地でみられたプレハブ校舎建設の回避に役立った。しかし、それらは日本住宅公団(現・都市再生機構)や財団法人山城学校建設公社などの公的機関によるもので、民間企業による立て替え建設の事例は美濃山小学校が初である。
沿革
目指す児童像
- 「未来に向かって」「伸び伸びと」「やる気を持って」「学ぶ子ども」
歴代校長
- 初代:芦田隆夫(2002-2004年度)
- 2代:桐村幸雄(2005-2006年度)
- 3代:今井清仁(2007-2008年度)
- 4代:信次剛司(2009-2013年度)
主な進学先
八幡市では公立学校選択制が導入されていないため、美濃山小学校卒業後、市立中学校への進学は自動的に男山東中学校となる。
学校の周辺
- 周辺施設
- 周辺道路
交通アクセス
通学区域が隣接している学校
脚注
- ^ 出典:八幡市教育委員会教育総務課「平成22年度八幡市の教育」(2010年7月発行)
- ^ 出典:「広報やわた」第149号(1977年1月発行)
- ^ 出典:八幡市教育委員会広報紙「くすのき」第34号(2003年3月14日発行)
- ^ 出典:八幡市教育委員会広報紙「くすのき」第43号(2006年2月28日発行)
- ^ 出典:八幡市教育委員会広報紙「くすのき」第47号(2007年7月2日発行)
参考文献
- 八幡市教育委員会広報紙「くすのき」第31号(2002年3月14日発行)
関連項目
外部リンク