仙龍寺(せんりゅうじ)は、東京都文京区にある臨済宗妙心寺派の寺院。
歴史
1658年(万治元年)、大雲禅師によって開山された。元々は下車坂町(現・東京都台東区上野)に位置していた[1]。
元禄時代、当寺住職だった智郷和尚は、播磨国赤穂藩の出身で大石内蔵助の伯父であったことから、赤穂浪士たちの密議の場所として当寺を提供していたという[1]。
当寺は町人の檀家が一家もない、典型的な武家の寺であったため、明治以降の士族没落で経営が苦しくなったという。1901年(明治34年)に現在地に移転した[1]。
当寺の本尊の阿弥陀如来は、鎌倉時代初期の作で、現在は文京区の文化財として指定されている[1]。
交通アクセス
脚注
- ^ a b c d 本郷仏教会寺院誌編纂委員会 編『本郷の寺院―街と寺誌』本郷仏教会、1984年、315-317p
参考文献
- 本郷仏教会寺院誌編纂委員会 編『本郷の寺院―街と寺誌』本郷仏教会、1984年