交響曲第3番は、ヴィトルト・ルトスワフスキが1973年から1983年にかけて作曲した交響曲。ゲオルク・ショルティとシカゴ交響楽団に献呈された。 1984年に連帯賞を受賞、1985年にグロマイヤー賞を世界で初めて作曲部門で受賞した。
概要
交響曲第3番の多くの楽節では「アド・リビトゥム手法」が用いられている。これは、ルトスワフスキがジョン・ケージの「偶然性の音楽」に触発され終生用いた手法である。これらの楽節では、同期的な場面がほとんどなく、旋律の始まりや、楽器群の入りが奏者ごとに異なって設定されている。この方法により、作曲家は交響曲の構成と意図の実現を制御しながら、同時に複雑で予測不可能な混沌とした効果が得られている。この場合、作曲者の意図により曲が構成されているので「管理された偶然性」と呼ぶ。
編成
大規模な編成を必要とする。
録音
サロネン指揮、ロサンゼルス・フィルの録音は、1986年にグラモフォン賞を受賞した。
初演
1983年、ゲオルク・ショルティ指揮のシカゴ交響楽団により世界初演。
参考資料