中原 裕(なかはら ゆう)は、中澤秀樹、田島裕之のコンビの漫画家のペンネーム[1][2]。当初は中澤と田島のほかに同級生の原を加え、3人で活動していた[2]。埼玉県[1]戸田市出身。田島裕之は、漫画家の田島昭宇の兄である。
来歴
集英社へ持ちこみを行ったことを機に、野部利雄のアシスタントを務める[2]。1984年になかはらゆう名義で『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に『リョウ』を投稿し、青年漫画賞で入選を受賞[1]。同誌に掲載されてデビューを果たす[1]。その後1987年より『週刊少年サンデー』(小学館)に『ぶっちぎり』[2]、1990年より同誌で『タフ』を連載[2]。1994年より『ビッグコミックスピリッツ』(同)に連載した『奈緒子』は[2]、2008年に映画化されている[3]。
2010年10月7日から10月18日に渋谷パルコの地下にある「ロゴスギャラリー」で行われた『ビッグコミックスピリッツ』の創刊30周年記念企画展示「スピリッツmeets PARCO」では、『スピリッツ』の歴代作家陣がお祝いイラストを寄せ、中原も参加[4]。
2014年、『ビッグコミックスピリッツ』19号にて『ラストイニング』が完結した記念として、中原が阪神タイガースの藤浪晋太郎へインタビューを行い[5]、対談を実施[6]。
2015年、『ビッグコミックスピリッツ』2016年4・5合併号より『WILD PITCH!!!』の連載を開始[7]。
2016年4月28日、単行本未掲載読み切りを収録した中原初の自選短編集『オンリー・ユー 中原裕 自選短編集』を刊行[8]。
2018年、『ビッグコミックスピリッツ』16号のプロ野球の開幕特集にて、ストレイキャッツの公式キャラクターのスクラッキーによるプロ野球キャンプリポートを執筆し、中原が藤川球児へ直撃インタビューを行う様子が収録された[9]。
2020年、『月刊!スピリッツ』(同)2021年1月号より『テルカンボーイズ』の連載を開始[10]。
2021年、『ビッグコミックオリジナル』(同)にて18号よりコロナ禍で活動する高校球児を描く『僕らはそれを越えてゆく〜天彦野球部グラフィティー〜』の連載を開始[11]。2024年、『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて集中連載の『はぐれもの〜春をさがしに〜』を連載[12][13]。
人物
生粋の阪神タイガースファンである[5]。
作品リスト
連載
読み切り
- リョウ(『週刊ヤングジャンプ』)
- クロコダイル・ダディ - 『オンリー・ユー 中原裕 自選短編集』収録
- 仁義のJ - 『オンリー・ユー 中原裕 自選短編集』収録
- ペンばらエース - 『オンリー・ユー 中原裕 自選短編集』収録
- 大江戸桜吹雪 - 『オンリー・ユー 中原裕 自選短編集』収録
- Fへの帰還(原作:上代務、『ビッグコミックオリジナル』2015年3号[17]) - 『オンリー・ユー 中原裕 自選短編集』収録
- 虎風想 僕と彼女とタイガース(『ビッグコミックオリジナル阪神タイガース増刊号』、2015年[18]) - 『オンリー・ユー 中原裕 自選短編集』収録
- はぐれもの〜アウトロー〜(原作:神尾龍、『週刊漫画ゴラク』2020年12月25日号[19])
活動
2011年4月28日から5月1日まで、チャリティイベント「manga summit 東日本大震災復興支援泉谷しげるトーク&ライブ 4日間」が六本木ヒルズのイベントスペースumuにて開催され、浦沢直樹、福本伸行、星野泰視、中川いさみ、本秀康、吉田聡とともに中原も出演[20]。漫画家だけではなく、ほかにイラストレーターやミュージシャンも出演した[20]。
2016年8月28日、東京カルチャーカルチャーにてトークイベントを開催[21]。ゲストとして押山雄一が参加したほか、バンド活動を行う中原の生歌を披露した[21]。
2017年1月7日、喜国雅彦、国友やすゆきとともに東京カルチャーカルチャーにて、イベント「マンガワールド 其の48 マンガ家対バントークライブ」を開催[22]。漫画家以外にバンド活動を行うメンバーで、ライブ演奏を行った[22]。
関連人物
- 野部利雄
- 師匠[2]。
- 浦沢直樹
- 師匠。[要出典]浦沢は中原を友人と呼んでいる[23]。
- 中平正彦
- アシスタント。[要出典]
- 光永康則
- アシスタント[24]。
出典