不空金剛(ふくうこんごう、サンスクリット語: अमोघवज्र、Amoghavajra、アモーガヴァジュラ)は、唐の高僧、訳経僧。金剛智・善無畏によってもたらされた密教を唐に定着させた。真言宗では三蔵法師の一人である事から「不空三蔵」と尊称し、真言八祖の「付法の八祖」では第六祖、「伝持の八祖」では第四祖とする。また「不空」とも略称される。四大訳経家の1人。弟子には含光・慧超・恵果[注釈 1]・慧朗・元皎・覚超(六哲)がいる。
生涯
四大訳経家
110部143巻もの経典を漢訳し、鳩摩羅什・真諦・玄奘三蔵とともに、四大訳経家と呼ばれる。真言宗の重要経典である『理趣経』や、宿曜道の所依の教典『宿曜経』なども、不空が翻訳したものである(著者説もあり)。竜樹作を訳したとされた『菩提心論』は、今日では不空自身の著作ではないかとされている。
脚注
注釈
- ^ 空海の師であり、長安青龍寺で密教を空海に伝法した。
出典
関係論文
関連項目