三国オーシャンリゾート&ホテル(みくにオーシャンリゾート&ホテル)は、福井県坂井市三国町緑ヶ丘東尋坊温泉にあるホテル。
2023年(令和5年)6月30日に京福電気鉄道の子会社の三国観光産業からブリーズベイホテルに事業譲渡され、名称を「三国観光ホテル」から「三国オーシャンリゾート&ホテル」に変更した[1]。東館・西館の2館からなり、総部屋数は97室である[2]。
本項では、かつて存在した「東尋坊温泉ファミリーランド・ホテル松寿閣」と、その運営会社の「東尋坊温泉観光」についても記述する。
歴史
坂井郡三国町(現在の坂井市三国町)隣の坂井郡芦原町(現在のあわら市)に温泉(芦原温泉)があることから、同町内で源泉の調査が数年来、各民間会社の手で行われ、1962年3月、北陸観光開発(後の東尋坊温泉観光、片山津ゴルフ倶楽部運営会社とは無関係)が三国町緑ヶ丘の台地(三国高校裏手)で温泉(東尋坊温泉)を掘り当てた。それを得て同社よりファミリーランド建設計画が立てられ、1964年4月に「東尋坊温泉ファミリーランド・ホテル松寿閣」を開館[3]。
1968年7月、東尋坊温泉観光が京福電鉄のグループ会社と成り、「東尋坊温泉ファミリーランド・ホテル松寿閣」を同社経営として営業していたが「ホテル松寿閣」のみ老朽化で1983年1月閉鎖取り壊し、跡地に新たに「三国観光ホテル」を建設、1984年元旦に開業した[4]。1988年12月、隣接の「ファミリーランド」が閉鎖[5]され、「三国観光ホテル」のみの単独の施設となる。
2004年2月、三国観光産業は東尋坊温泉観光を吸収合併した。
2023年6月30日、京福電気鉄道と子会社の三国観光産業は三国観光ホテルのホテル事業と敷地建物等をブリーズベイホテルへ譲渡した[6]。
年表
アクセス
周辺
脚注
- ^ a b “三国観光ホテルがブリーズベイホテルに事業譲渡 福井県の東尋坊近く、名称変更し営業継続へ”. 福井新聞 (2023年6月3日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “客室”. 三国オーシャンリゾート&ホテル. 2023年7月3日閲覧。
- ^ 『三国町史』第六章戦後の三国、第七節三国町の現状と将来、東尋坊温泉
- ^ a b 『京阪百年のあゆみ』396頁
- ^ 『三国町百年史』第4章港と産業と交通通信、三国町百年史編纂委員会編
- ^ “三国観光ホテル事業譲渡に関するお知らせ”. 京福電気鉄道 (2023年7月3日). 2023年5月30日閲覧。
- ^ 『京阪百年のあゆみ』資料編175頁、会社概要「消滅会社・資本外になった会社」
- ^ 『京福電気鉄道50年の歩み』年表
- ^ 『町をつなぐ 心をむすぶ』年表220頁
- ^ 『京阪百年のあゆみ』資料編166頁「グループ会社概要」
参考文献
- 『三国町史』三国町史編纂委員会編、三国町教育委員会 1964年3月
- 『三国町百年史』三国町百年史編纂委員会編、三国町教育委員会 1989年4月
- 『京福電気鉄道50年の歩み』京福電気鉄道 1993年2月24日
- 京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』京阪電気鉄道 2011年3月24日
- 京阪電気鉄道開業90周年記念誌『町をつなぐ 心をむすぶ』京阪電気鉄道 2000年10月1日
関連項目
外部リンク