一倉 定(いちくら さだむ、1918年4月- 1999年3月)は群馬県前橋市出身の経営コンサルタント。
人物
前橋中学校卒業後に、中島飛行機の生産技術係長、富士機械製造の資材課長や、日本能率協会のプロジェクトマネージャーをなど経て、経営コンサルタントとして独立。生産管理、管理会計の分野からはじめ、社長専門のコンサルタントとして伝説をつむいだ。5000社を超える企業を指導し、多くの赤字企業を立て直した。
社長専門の経営コンサルタントの第一人者とされ[1]、苛烈なまでに経営者を叱り飛ばす姿から「社長の教祖」[2]「炎のコンサルタント」との異名を持つ。
”ダメな会社はTOPがすべて悪い、人のせいにするな、部下のせいにするな、環境のせいにするな”が基本方針。空理空論で経営する社長や、利益だけを追求する社長に対しては、烈火の如く怒り叱り飛ばすとされ、「こんなに叱られるのは生まれて初めてだ」「講義と聞いて来たが、これは講義ではない、落雷だ」との所感を述べる経営者[誰?]もいる。
後継者に不安を抱く創業者[誰?]からも人気で、いわばダメ社長の再生人として不動の地位を誇る。
門下生には、ユニ・チャーム創業者の高原慶一朗やドトールコーヒー創業者の鳥羽博道らがいる[3]。
語録
- 経営とは「外部」に対応するものであって、断じて企業の「内部」に対応するものではないのだ。(社長の条件)
- 事業経営の成否は、99%社長で決まる
- 「いい会社とか悪い会社とかはない。あるのは、いい社長と悪い社長である。」
- 電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任である。「社長が知らないうちに起ったこと」でもすべて社長の責任なのだ。(一倉定の社長学より)
- 『優れた社長は、「うちの社員はよくやってくれる」 と人に語り、 能力のない社長ほど社員の無能ぶりを他人にこぼす。
- 事業経営にきれい事は危険である。
- 事業は学問でもなければ理論でもない。 事業の存続を実現する戦いなのである
- ボロ会社ほどスローガンが多い
- お客様が買うのは商品ではない。商品の持つはたらきである
- 数字は読むもの、計算はさせるもの
- 会社の赤字は、お客様を忘れたのが原因である
- 目標不達成の原因究明よりも、どうすれば達成できるかを考えよ
著書
CD・ビデオ
- CD 「中小企業の社長学」 2010年11月30日
- CD 「一倉定の社長学百講」 2003年1月1日
- 一倉定の社長学ビデオシリーズ
出典
関連項目
外部リンク