ローレンス・エドワード・カスダン(Lawrence Edward Kasdan、1949年1月14日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
『スター・ウォーズシリーズ』の脚本家として知られる。
経歴
フロリダ州マイアミ出身[1]。ミシガン大学で英文学を学び、英語教師となるつもりであったが仕事が見つからず、広告業界でコピーライターとして働くようになる。
次第に脚本を書くようになり、ハリウッドの映画会社に作品を送るようになり、1970年代にはダイアナ・ロスとスティーブ・マックイーンを主演に考えた『ボディーガード』の脚本[2]がワーナー・ブラザースによって買われた。この作品は1992年になってホイットニー・ヒューストンとケビン・コスナー主演で映画化された。
1979年にはジョージ・ルーカスの元で『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の脚本に参加。その後もルーカス作品である『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』と『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の脚本を手がける。
1981年には自身の脚本による『白いドレスの女』で映画監督としてデビューする。以後監督・脚本・製作を兼ねた『再会の時』『シルバラード』『偶然の旅行者』『わが街』などを発表している。しかし1994年の『ワイアット・アープ』が興行的・批評的に失敗して以降は、監督・脚本・製作を兼任した作品で興行的・批評的に成功したものはない。
常連キャストにはケヴィン・クラインやウィリアム・ハートがいる。
俳優のケビン・コスナーは『再会の時』に出演したが、ファイナルカットで登場シーンを全てカットされた。だがカスダンと友人になり、彼に未来の作品で役を与えると約束された[3]。コスナーは『シルバラード』に出演し、これがブレイクのきっかけとなった。
カスダンはジェームズ・L・ブルックスの『恋愛小説家』に、ジャック・ニコルソン演じる主人公の精神科医役でカメオ出演している。
家族
兄弟のマーク・カスダン(英語版)は脚本家・プロデューサー。『シルバラード』『ドリームキャッチャー』にも携わる[4]。
息子のジェイク・カスダンとジョナサン・カスダン(英語版)も映画監督となった[5]。二人は『再会の時』『シルバラード』『偶然の旅行者』などにも出演している。ジェイクは『わが街』『ワイアット・アープ』にスタッフとして参加、ジョナサンとは親子で『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の脚本を手掛ける。
フィルモグラフィー
受賞・ノミネート
脚注
- ^ “Lawrence Kasdan”. Turner Classic Movies. August 3, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。February 28, 2021閲覧。
- ^ Beck, Marilyn, Stacy Jenel Smith. – "Costner Sings to Houston's Debut". – Los Angeles Daily News. – October 7, 1991.
- ^ Stated on Inside the Actors Studio, 2001
- ^ Mathews, Jay (January 12, 1992). “Lawrence Kasdan's Reel Life”. The Washington Post (Washington, DC). オリジナルのOctober 2, 2018時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181002102246/https://www.washingtonpost.com/archive/lifestyle/style/1992/01/12/lawrence-kasdans-reel-life/3f6b9d0a-02aa-49ef-ba39-e8ff18dbad22/ February 28, 2021閲覧。
- ^ “「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」監督インタビュー、父ローレンス・カスダンの影響語る”. IGN (2018年3月31日). 2022年9月22日閲覧。
- ^ “Legendary Star Wars writer Lawrence Kasdan Is ready to make 'Solo 2'”. Inverse (2022年7月28日). 2022年9月22日閲覧。
- ^ “ドキュメンタリー『ライト&マジック』感想(ネタバレ)”. シネマンドレイク (2022年8月22日). 2022年9月22日閲覧。
外部リンク
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