ロランド・クルス・パラシオス・カスティージョ(Rolando Cruz Palacios Castillo、1987年5月3日 - )は、ホンジュラス・サンボ・クリーク (en) 出身の陸上競技選手。専門は短距離走。100mで10秒22、200mで20秒40、400mで47秒64、室内60mで6秒62の自己ベストを持つ、4種目のホンジュラス記録保持者。2009年ベルリン世界選手権男子200mのセミファイナリスト、2009年ベオグラードユニバーシアード男子100mの金メダリストである。
2005年、8月のヘルシンキ世界選手権男子100mで世界大会初出場を果たすと、1次予選で10秒73(+0.3)のホンジュラス新記録(当時)を樹立したが2次予選には進めなかった[2]。
2006年、3月のモスクワ世界室内選手権男子60mに出場すると、予選で6秒80のホンジュラス新記録(当時)を樹立したが準決勝には進めなかった[3]。
2008年、7月に標高2000mを越えるトルーカで開催された北中米カリブU23選手権の男子100mと200mに出場すると、100mは決勝で10秒22(+0.3)のホンジュラス新記録を樹立して銅メダル、200mでも決勝で20秒40(-0.9)のホンジュラス新記録を樹立して銀メダルを獲得した。これは中米地域以外の主要国際大会で獲得した初のメダルとなった[4]。8月の北京オリンピックには男子100mと200mに出場すると、100mは1次予選で10秒49(-1.7)をマークしたが、着順で2次予選に進出できた組3着とは0秒03差[注 1]、タイムで拾われた最後の枠の選手とも0秒03差で惜しくも2次予選進出を逃した[5]。世界大会初出場となった200mは1次予選を20秒81(-1.1)の組3着で突破し、世界大会で初めて最初のラウンドを突破したが、初めて経験した2次予選は20秒87(+0.1)とタイムを落とし組7着で敗退した[6]。
2009年、7月にベオグラードユニバーシアードの男子100mと200mに出場すると、100mは決勝で10秒30(-0.7)をマークし、アムル・イブラヒム・ムスタファ・サウード(10秒31)や江里口匡史(10秒33)らを破り金メダルを獲得した[7]。オリンピック・世界選手権(屋外・室内・ジュニア・ユース)・ユニバーシアードなどの陸上競技主要世界大会でメダルを獲得したことがなかったホンジュラスに初のメダルをもたらした[8]。200mでも決勝に進出したが、20秒78(+0.1)の4位でメダルは逃した。8月のベルリン世界選手権でも男子100mと200mに出場すると、100mは1次予選を自己ベスト(10秒22)に迫る10秒28(0.0)をマークし、タイムで拾われて2次予選に進出した。2次予選は1次予選のタイムを縮める10秒24(+0.1)の好タイムをマークするも準決勝には進めなかった[9]。200mは1次予選を20秒83(-0.6)の組3着、2次予選を20秒69(-0.2)の組3着と、両ラウンドとも着順で突破し、初めて世界大会のセミファイナリストとなった。準決勝は20秒67(0.0)の組7着に終わり、準決勝よりもタイムを縮めたものの決勝には進めなかった[10]。
2014年、11月の中米カリブ競技大会男子100m決勝を自己ベスト(10秒22)に迫る10秒27(+0.9)で制し、中米カリブ競技大会の陸上競技でホンジュラスに初の金メダルをもたらした[11]。
記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
備考欄の記録は当時のもの
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