レイフ・ファインズ(Ralph Fiennes, 1962年12月22日 - )は、サフォーク・イプスウィッチ出身のイギリスの俳優、映画監督、映画プロデューサー。舞台、映画の双方で活動している。トワイスルトン・ウィーカム・ファインズ家の人間であり、準男爵位を継承してきた一族の末裔である。
『ハリー・ポッター』シリーズで、最も恐ろしい闇の魔法使いであるヴォルデモートを演じている。
生い立ち
サフォーク・イプスウィッチで、写真家である父のマークと著名な小説家であるジェニファー・ラッシュ夫妻の長男として誕生した[2]。末弟のジョセフ・ファインズは俳優、妹のマーサ・ファインズは映画監督、遠い親戚には元SAS隊員で探検家であるラナルフ・ファインズ(映画『キラー・エリート』の原作者)。一家はカトリック教徒として教育を受けた。1973年にアイルランドのキルケニー県に移住、その後イギリスに戻りソールズベリーに移住すると、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインへの入学前に全ての教育課程を修了した。
キャリア
舞台
ファインズは王立演劇学校で舞台俳優としてのキャリアをスタートさせ、1988年にはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加。1995年にはブロードウェイで『ハムレット』に主演し、トニー賞を受賞した。
ウィリアム・シェイクスピア、イワン・ツルゲーネフ、ヘンリク・イプセンらの古典的文芸作品や、クリストファー・ハンプトンやサミュエル・ベケットといった近代の作家による作品に出演している。
映画
1992年公開の『嵐が丘』で幼馴染に裏切られ復讐を誓うヒースクリフ役で主演する。翌年、スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』で、冷酷無比なSS将校アーモン・ゲートを演じ、英国アカデミー賞 助演男優賞を受賞、アカデミー助演男優賞にノミネートされ一躍脚光を浴び、1996年には『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
2005年公開の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、ハリー・ポッター最大の敵で最も恐ろしい闇の魔法使いであるヴォルデモートを演じる。その後、シリーズ最終章まで出演し、この役で最も知られるようになる。
2011年にはウィリアム・シェイクスピアの悲劇『コリオレイナス』を現代の戦争映画風に翻案した『英雄の証明』を製作・監督・主演し、映画監督としてデビューした。
2012年公開の『007 スカイフォール』に出演。その後、ジュディ・デンチ演じるMの後任として、シリーズに出演していく。
2014年公開の『グランド・ブダペスト・ホテル』では好色なホテル支配人ムッシュ・グスタヴ役で主演し、英国アカデミー賞 主演男優賞、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。
私生活
1993年に、10年以上の交際を経てアレックス・キングストンと結婚。しかし、1995年に『ハムレット』で共演した18歳年上のフランチェスカ・アニスとの交際[3]が明るみに出ると1997年に離婚[4]。アニスとの交際も2006年2月に終焉した[3]。その後もエレン・バーキンとの交際が報じられた。
主な出演作品
参照
外部リンク
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