ルイス・ヒメネス (サッカー選手)

ルイス・ヒメネス
2011年のヒメネス
名前
本名 ルイス・アントニオ・ヒメネス・ガルセス
Luis Antonio Jiménez Garcés
愛称 El Mago(魔術師)
ラテン文字 Luis Jiménez
基本情報
国籍  チリ
イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1984-06-17) 1984年6月17日(40歳)
出身地 サンティアゴ
身長 183cm
体重 75kg
選手情報
ポジション MF (OMF)
利き足 右足
ユース
チリの旗 パレスティーノ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2001-2002 チリの旗 パレスティーノ 9 (0)
2002-2006 イタリアの旗 テルナーナ 88 (25)
2006 イタリアの旗 フィオレンティーナ 19 (3)
2006-2007 イタリアの旗 テルナーナ 0 (0)
2007 イタリアの旗 ラツィオ (loan) 16 (2)
2007-2009 イタリアの旗 インテル 21 (3)
2009-2010 イングランドの旗 ウェストハム (loan) 11 (1)
2010 イタリアの旗 パルマ (loan) 12 (1)
2010 イタリアの旗 テルナーナ 0 (0)
2010-2011 イタリアの旗 チェゼーナ (loan) 31 (9)
2011-2015 アラブ首長国連邦の旗 アル・アハリ 80 (40)
2015-2016 アラブ首長国連邦の旗 アル・ナスル 23 (9)
2016-2017 カタールの旗 アル・アラビ 22 (10)
2017-2018 カタールの旗 アル・ガラファ 11 (3)
2018 カタールの旗 カタールSC (loan) 6 (0)
2018-2019 チリの旗 パレスティーノ 20 (5)
2019-2020 サウジアラビアの旗 アル・イテハド 2 (0)
2020-2022 チリの旗 パレスティーノ 57 (22)
2022 チリの旗 マガジャネス 5 (1)
通算 435 (134)
代表歴
2004-2011 チリの旗 チリ 26 (2)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ルイス・アントニオ・ヒメネス・ガルセスLuis Antonio Jiménez Garcés, 1984年6月17日 - )は、チリサンティアゴ出身の元同国代表サッカー選手。現役時代のポジションはMF攻撃的ミッドフィールダー)。

母国で確固たる評価を確立せずにヨーロッパのトップリーグであるセリエAで成功したという点で、珍しいキャリアの持ち主である。ニックネームはEl Mago(エル・マゴ、魔術師の意)。ルイス・フィーゴをして「テクニックは既に完成されている」と言わしめるほどのテクニックを持つ。利き足の右足だけでなく、左足も使うことができる。

経歴

キャリア初期

パレスチナ系チリ人であり、彼らと縁深いクラブであるCDパレスティーノでキャリアをスタートさせる。2002年にイタリアテルナーナ・カルチョへ移籍。4シーズンで88試合に出場し、25ゴールを挙げた。2006年の冬の移籍市場で、ACFフィオレンティーナに共同保有選手として移籍。主に右のウイングとしてプレーしたが、センターフォワードも務めた。同クラブでは19試合に出場し、3ゴールを挙げた。

ラツィオ

2006年6月末にテルナーナは保有権を買い戻したが2006-07シーズンをセリエC1で戦うことが決まっていた。セリエAのSSラツィオが買い取りオプション付きのレンタル移籍オファーを提示したが、テルナーナは自クラブ4選手の給与の支払いを要求し交渉は決裂した。自身はテルナーナに残留することになったが、クラブの措置に不満を抱きFIFA(国際サッカー連盟)に提訴しテルナーナでプレーしない意向を示した。2007年1月15日、最終的にラツィオと1100万ユーロでのレンタル移籍に同意。同月27日のUSチッタ・ディ・パレルモ戦に出場した。

インテル

2007年7月15日、インテルナツィオナーレ・ミラノへのレンタル移籍が発表された[1]UEFAチャンピオンズリーグフェネルバフチェSK戦でインテルでの初得点を記録。12月の古巣フィオレンティーナ戦でもゴールを決めた。さらに古巣ラツィオ戦では1アシストを記録した。シーズン終了後にインテルへ共同保有で移籍。しかし2008-09シーズンは怪我の影響もあり6試合の出場に留まった。

ウェストハム時代(2009年)

2009年6月23日、イングランドプレミアリーグウェストハム・ユナイテッドFCへのレンタル移籍が発表された[2]。同年8月15日のウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC戦でプレミアリーグデビュー。11月25日のバーンリーFC戦ではプレミア初得点を記録した。2010年1月、パルマFCへレンタル移籍しイタリアに復帰した。

テルナーナ復帰

シーズン終了後にテルナーナへ復帰し、2010年8月31日にACチェゼーナへレンタル移籍[3]。チーム内得点王となる9得点を記録しクラブのセリエA残留に貢献。シーズン終了後にチェゼーナは完全移籍を望んだがテルナーナが難色を示したため交渉が決裂。FIFAへ連盟規約第17条に基づいて再び提訴しテルナーナとの契約を解除した[4]

UAE時代

2011年6月29日、アラビアン・ガルフ・リーグアル・アハリ・ドバイに4年契約で移籍した[5]。クラブのアンバサダーに就任したファビオ・カンナヴァーロの存在を中東への挑戦の要因として挙げている[6]。シーズン終了後にはUCサンプドリアやフィオレンティーナからオファーが届いたが、アル=ラシード・スタジアムでプレーを続けることを表明した[7]。同クラブではキャプテンを務め、数々の国内タイトル獲得に貢献した。

2015年7月4日、アル・ナスルSCと2年契約を締結した[8]

カタール時代

2016-17シーズンよりカタール・スターズリーグアル・アラビ・ドーハに加入[9]。リーグ戦22試合10得点を記録した。シーズン終了後にアル・アラビとの契約を双方合意に基づき解除し、2017年7月15日に同リーグのアル・ガラファと2年契約を締結した[10]。翌年1月30日から半年間はカタールSCでプレーした[11]

母国復帰

2017-18シーズン終了後に母国のウニベルシダ・デ・チレウニオン・エスパニョーラと交渉したが、移籍は実現しなかった。2018年8月9日、自身がプロデビューしたクラブであるパレスティーノへ16年振りに復帰した[12]

2022年5月、パレスティーノから現役引退が発表された[13]が、7月19日にデポルテス・マガジャネスに加入した。

代表歴

2004年4月28日のペルー戦でチリ代表デビュー。2005年6月4日にはマルセロ・サラスの代表における35得点目をアシストした。初得点はワールドカップ予選ボリビア戦で達成し、4日後のベネズエラ戦でもゴールを記録した。チリ代表ではキャプテンを務めていた時期もあった。

タイトル

インテル
アル・アハリ
パレスティーノ

脚注

  1. ^ ヒメネスがインテルへ移籍 - UEFA.com 2007年7月18日
  2. ^ インテルFWヒメネス、ウエストハムに期限付き移籍 - ゲキサカ 2009年6月24日
  3. ^ ヒメネス:「チェゼーナを望んでいたわけじゃない」 - Goal.com 2010年9月4日
  4. ^ 人生を狂わされた元チリ代表が激白…イングランド代表監督辞任に見る第三者保有契約の闇/独占インタビュー - Goal.com 2010年9月4日
  5. ^ Chileno Jiménez ficha con el Al Ahli de Emiratos Árabes”. mediotiempo (2011年6月30日). 2019年1月16日閲覧。
  6. ^ Al Ahli's Luis Jimenez says he needed a fresh challenge”. The National (2011年8月4日). 2019年1月16日閲覧。
  7. ^ Luis Jimenez prefers Dubai to Italy”. The National (2012年7月10日). 2019年1月16日閲覧。
  8. ^ Al Nasr sign Al Ahli’s Chilean midfielder Luis Jimenez on two-year deal”. The National (2015年7月4日). 2019年1月16日閲覧。
  9. ^ Jimenez jets in for Al Arabi.”. Qatar Stars League (2016年7月17日). 2019年1月16日閲覧。
  10. ^ Al Gharafa sign up Jiménez”. Qatar Stars League (2017年7月16日). 2019年1月16日閲覧。
  11. ^ Qatar SC add Jimenez to their ranks”. Qatar Stars League (2018年1月31日). 2019年1月16日閲覧。
  12. ^ Vuelve a casa: Luis Jiménez jugará en Palestino”. CDF.cl (2018年8月9日). 2019年1月16日閲覧。
  13. ^ Luis Jiménez jugará su último partido en La Cisterna” (スペイン語). TNT Sports Chile (20 May 2022). 2022年6月27日閲覧。

外部リンク