ラフミ・ムスタファ・コチ(Rahmi Mustafa Koç 、1930年10月9日 - )は、トルコの実業家。2016年、フォーブス誌の長者番付で世界第906位にランクインした。純資産額は26億ドル[1]。2013年、トルコ国内で最大となる総額3750万リラの所得税を支払った[2]。ムスタファ・ヴェフビ(1960年生~2016年没)、オメル・メフメト(1962年生まれ)、アリ・ユルドゥルム(1967年生まれ)の3人の息子がいる。このうちムスタファは2016年1月21日に心臓発作で55歳で亡くなった[3]。
生い立ち
ラフミ・M・コチは、1930年にコチ・ホールディングの創立者で会長のベフビ・コチとサドベルク・コチの4人の子供の2人目として誕生した。(セマハット・アルセル(1928年生まれ)、ラフミ・コチ(1930年生まれ)、セブギ・ギョニュル(1938年生まれ)、スナ・クラチ(1941年生まれ))
ラフミ・コチはアンカラで初等教育を終えた後に、イスタンブールでロバートカレッジで学び始めた。卒業後はアメリカ合衆国へ渡ってジョンズ・ホプキンス大学で産業管理と経営学を学んだ。
キャリア
トルコに帰国後、予備士官として兵役に就いた[4]。1958年に「オトコチ社」(コチグループ)で働き始めた。1960年にはコチ商社(コチグループ)へ移った。1963年にコチHDが設立され、翌年アンカラからイスタンブールへの本社移転と共にラフミ・コチもゼネラル・コーディネーターとしてイスタンブールへ引っ越した。ラフミ・コチは1970年に7人の取締役委員会会長になり、1975年には役員会副会長を務め、1980年には4人のコチHDのマネジメント委員会の会長となった。1984年3月30日に、父のベフビ・コチが会長職を譲り、ラフミ氏は、コチHDの会長へと昇格した。彼自身もまた、2003年4月4日には退職し、長男ムスタファ・コチへと会長職を譲り、父親と同様コチHDの名誉会長となった。
世界一周旅行
ヨット「ナゼニン4号」と共に、フェネルバフチェのマリーナから2004年9月19日に出航したラフミ・コチは約2年にも及ぶ世界旅行を始めた。657日に及ぶ28,250海マイルの航海を経て5大陸を旅し、アテネ、コリント、ジブラルタル海峡、カナリア諸島そして、大西洋へと出た。そしてパナマ運河から太平洋へと抜けた。ガラパゴス諸島、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、プーケット島、シンガポール、スリランカ、インド。バスラ湾、スエズ運河、サイド港、サモス、ミッディリ、チャナッカレ、ボスフォラス海峡、イスタンブールへと戻りフェネルバフチェのマリーナへ帰港した。
名誉博士号
脚注
外部リンク