ヨーテボリ級コルベット(スウェーデン語: Korvetter av Göteborgsklass)はスウェーデン海軍が運用しているコルベットの艦級。
設計
設計はKKV-90型と称されている。先行するストックホルム級(スピカ-III型)と比して、基準排水量にして70トン、水線長にして3.4メートルの大型化となった。船体は鋼製、上部構造物はアルミニウム合金製である。また安定化のためフィンスタビライザーも備えている。
主機関については、1966年就役のスピカ級(スウェーデン語版)および1973年就役のノーショーピング級(スピカ-II型)ではプロテュース(英語版)によるCOGAG方式、またストックホルム級(スピカ-III型)ではMTU 16V396 TB94ディーゼルエンジンとアリソン570KFガスタービンエンジンによるCODAG方式と、いずれもガスタービンエンジンを搭載してきたのに対し、本級では、ストックホルム級の巡航機を3基搭載して、ディーゼルエンジンのみによる主機構成としている。また推進器についても、従来はスクリュープロペラであったのに対し、本級ではウォータージェット推進器が採用された。
装備
装備面では、おおむねストックホルム級のものを踏襲したものとなっており、主兵装となる艦対艦ミサイルもRBS-15 8発である。ミサイル射撃指揮装置はRCI-400である。砲熕兵器としては、艦首甲板にボフォースMk.2 70口径57mm単装速射砲を、また艦尾甲板に70口径40mm単装機銃を1基ずつ備えている。砲射撃指揮装置はサーブ9LV450(ARTE-726E)である。
電子戦システムは、9CM-300電子戦指揮装置を中核として、アルゴ・システムス社のCAROL電波探知妨害装置とソーン-EMIセプターXL分析装置、36連装デコイ発射機2基を連接している。
同型艦
1985年12月1日に4隻が発注された。更に2隻の追加建造も検討され、予定艦名も決定されていたが、これらは実現しなかった。
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艦名
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起工
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進水
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就役
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配属
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退役
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K21
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ヨーテボリ HMS Göteborg
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1986年 2月10日
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1989年 4月13日
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1990年 2月15日
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第4戦隊
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2008年
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K22
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イェヴレ HMS Gävle
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1987年 1月12日
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1990年 3月23日
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1990年 9月17日
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就役中
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K23
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カルマー HMS Kalmar
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1988年 9月21日
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1990年 11月1日
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1991年 9月1日
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2008年
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K24
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スンズヴァル HMS Sundsvall
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1989年 3月10日
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1991年 11月29日
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1993年 6月7日
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就役中
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K25
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ヘルシンボリ HMS Helsingborg
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計画中止
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K26
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ヘルンイョーサンド HMS Härnösand
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脚注
出典
参考文献
外部リンク