ヨーテボリ級コルベット

ヨーテボリ級コルベット
基本情報
種別 コルベット
運用者  スウェーデン海軍
就役期間 1990年 - 現在
前級 ストックホルム級
次級 ヴィスビュー級
要目
排水量 基準380トン / 満載425トン
全長 57.0 m
水線長 50.0 m
最大幅 8.0 m
水線幅 7.3 m
吃水 1.93 m
主機 MTU 16V396 TB94
ディーゼルエンジン×3基
推進器 ウォータージェット推進器×3軸
出力 8,640馬力
電力 ディーゼル発電機(285 kVA)×3基
速力 32ノット
乗員 士官7名+下士官兵36名
兵装70口径57mm単装速射砲×1基
70口径40mm単装機銃×1基
RBS-15 Mk.2 SSM×8基
ASW-600対潜迫撃砲×1基
・400mm魚雷発射管×4基
C4ISTAR 9LV Mk.3戦術情報処理装置
FCS ・9LV-450 主砲用
・RCI-400 SSM用
・9AU-300 水中攻撃指揮用
レーダーシージラフ150HC 低空警戒/対水上用
・パイロット 対水上捜索用
・PN-612 航法用
ソナー ・SA-950 船底装備式
・TSM-2643 可変深度式
電子戦
対抗手段
・AR-700電波探知妨害装置
・9CM-300 36連装デコイ発射機×2基
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ヨーテボリ級コルベットスウェーデン語: Korvetter av Göteborgsklass)はスウェーデン海軍が運用しているコルベットの艦級[1][2]

設計

設計はKKV-90型と称されている。先行するストックホルム級(スピカ-III型)と比して、基準排水量にして70トン、水線長にして3.4メートルの大型化となった。船体は鋼製、上部構造物はアルミニウム合金製である。また安定化のためフィンスタビライザーも備えている[2]

主機関については、1966年就役のスピカ級スウェーデン語版および1973年就役のノーショーピング級(スピカ-II型)ではプロテュース英語版によるCOGAG方式、またストックホルム級(スピカ-III型)ではMTU 16V396 TB94ディーゼルエンジンアリソン570KFガスタービンエンジンによるCODAG方式と、いずれもガスタービンエンジンを搭載してきたのに対し、本級では、ストックホルム級の巡航機を3基搭載して、ディーゼルエンジンのみによる主機構成としている。また推進器についても、従来はスクリュープロペラであったのに対し、本級ではウォータージェット推進器が採用された[2]

装備

装備面では、おおむねストックホルム級のものを踏襲したものとなっており、主兵装となる艦対艦ミサイルRBS-15 8発である。ミサイル射撃指揮装置はRCI-400である。砲熕兵器としては、艦首甲板にボフォースMk.2 70口径57mm単装速射砲を、また艦尾甲板に70口径40mm単装機銃を1基ずつ備えている。砲射撃指揮装置はサーブ9LV450(ARTE-726E)である[2]

電子戦システムは、9CM-300電子戦指揮装置を中核として、アルゴ・システムス社のCAROL電波探知妨害装置とソーン-EMIセプターXL分析装置、36連装デコイ発射機2基を連接している[2]

同型艦

1985年12月1日に4隻が発注された。更に2隻の追加建造も検討され、予定艦名も決定されていたが、これらは実現しなかった[1][2]

# 艦名 起工 進水 就役 配属 退役
K21 ヨーテボリ
HMS Göteborg
1986年
2月10日
1989年
4月13日
1990年
2月15日
第4戦隊 2008年
K22 イェヴレ
HMS Gävle
1987年
1月12日
1990年
3月23日
1990年
9月17日
就役中
K23 カルマー
HMS Kalmar
1988年
9月21日
1990年
11月1日
1991年
9月1日
2008年
K24 スンズヴァル
HMS Sundsvall
1989年
3月10日
1991年
11月29日
1993年
6月7日
就役中
K25 ヘルシンボリ
HMS Helsingborg
計画中止
K26 ヘルンイョーサンド
HMS Härnösand


脚注

出典

  1. ^ a b Gardiner 1996, p. 448.
  2. ^ a b c d e f Wertheim 2013, pp. 694–695.

参考文献

外部リンク