ヤブワラビー属 (ヤブワラビーぞく、Thylogale )は、哺乳綱双前歯目カンガルー科に分類される属。
形態
主に頭胴長(体長 )50 - 70センチメートルの種で構成される(カラビーヤブワラビーを除く)[ 2] 。最大種はアカハラヤブワラビー[ 2] 。尾は体長の約3分の2[ 2] 。尾は短く、基部は太い[ 4] 。
鼻孔の周囲には体毛で被われない裸出部(鼻鏡)があり、形状は「山」の字状[ 4] 。上顎第3門歯は、やや小型で幅広い[ 4] 。
分類
属名Thylogale は、古代ギリシャ語で「袋のイタチ」を意味する語に由来する[ 2] 。
以下の分類・英名は、Groves(2005)に従う[ 1] 。和名は川田ら(2018)に従う[ 3] 。
人間との関係
食用や毛皮用の狩猟により、生息数が減少している種もいる[ 4] 。
画像
出典
^ a b c Colin P. Groves , "Order Diprotodontia ," Mammal Species of the World , (3rd ed.), Volume 1, Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 43 - 70.
^ a b c d e Randolph W. Rose, Robert K. Rose, "Thylogale billardierii (Diprotodontia: Macropodidae), " Mammalian Species , Volume 50, Issue 965, 2018, Pages 100 - 108.
^ a b 川田伸一郎 ・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録 」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1 - 53頁。
^ a b c d e 小原秀雄 「キタコゲチャヤブワラビー(ビズマークコゲチャワラビー)」「コゲチャヤブワラビー」「カラビーヤブワラビー」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社 、2000年、144頁。
関連項目
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