メロヴィクス(メロヴィウス、Merovech / Meroveus / Meroviusなどと綴られる)は、フランク王国のメロヴィング家の始祖とされる、半ば伝説的な人物。
生涯
5世紀中頃にフランク人のサリ族を率いた王で、451年のカタラウヌムの戦いでアエティウスの率いる西ローマ帝国軍に従い、フン族を破った。457年頃に死に、息子のキルデリック(フランク王国の初代国王となるクローヴィス1世の父)が後を継いだとされる。
具体的に知られるのは以上だけで、後にメロヴィング家の始祖(メロヴィングの語源)とされ、海神の子孫とする伝説(『フレデガリウス年代記』)などが流布した[1]。またサリ=フランク族の王としては同時期にクロディオ(英語版)が活躍しており、メロヴィクスはクロディオの家系から出たとトゥールのグレゴリウスは『フランク史』に書いている[2]が、確実な情報はない。
脚注
- ^ ルネ・ミュソ=グラール『クローヴィス』文庫クセジュ、2000年、21頁。
- ^ ジュール・ミシュレ『フランス史【中世】I』論創社、2016年、196頁。
参考文献
関連項目