メルシャン軽井沢美術館(メルシャンかるいざわびじゅつかん、フランス語:Musée d'art Mercian KARUIZAWA)は、かつて長野県北佐久郡御代田町にあった美術館。日本の酒類メーカー・メルシャンが1995年(平成7年)に開館した私立美術館であったが、2011年(平成23年)に閉館した。
歴史
1995年、文化・教育の振興と発展に寄与することを目的として、メルシャンの軽井沢蒸留所[5]に併設される形で開館した[2]。
建物は既存のウイスキー蒸留所の樽貯蔵庫群を改修したもので、設計者はフランスの建築家であるジャン・ミシェル・ヴィルモット(フランス語版)[2]。ギャラリーにはヨーロッパ(主にフランス)の近現代美術作品を展示していた[2]。施設全体のコンセプトは「1つの村」(ヴィラージュ)[2]。シラカンバやカラマツが生い茂る敷地内には、美術館以外にもウイスキー蒸留所(「メルシャンプラザ」として内部の見学や酒類の試飲も可能)やミュージアムショップ、レストラン、カフェが点在していた[2]。
メルシャンを吸収・合併したキリンホールディングスによるグループ内事業再編により、軽井沢蒸溜所が閉鎖され、付属施設であった当美術館も2011年11月6日をもって閉館した[1]。開館以来、29回の展覧会を開催し、累計来場者数は90万人超であった[1]。
その後、御代田町土地開発公社は、2013年3月27日付けでメルシャン株式会社から美術館を含む土地を買収[6]。取得した土地のうち、美術館が利用していた土地と建物については、広告写真分野の大手企業アマナに有償で貸与されることが2017年1月12日に発表された[7]。なお、蒸溜所部分には2018年5月、御代田町が町役場庁舎を移転した[8]。
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ミュージアムショップとして利用されていた建物
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ウイスキー蒸留施設
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脚注
参考文献
関連項目
外部リンク