メイ・マカヴォイ(May McAvoy、1899年9月8日 - 1984年4月26日[1])は、おもにサイレント映画時代に活躍した、アメリカ合衆国の女優。
映画『ジャズ・シンガー』にヒロインとして出演した。
経歴
マカヴォイは、高等学校を退学した後、1917年に『Hate』という映画に初出演した[2]。
40本近くの映画に出演した後、マカヴォイは1925年にフレッド・ニブロ監督がMGMで制作した『ベン・ハー』で、ラモン・ノヴァロやフランシス・X・ブッシュマン (Francis X. Bushman) と共演した。この長編映画は、サイレント映画時代における、最も贅沢で、壮大な作品のひとつであった。
『ジャズ・シンガー』においても、彼女の声を聞くことは出来ないが、ロイ・デル・ルース (Roy Del Ruth) が監督し、コンラッド・ネイジェル (Conrad Nagel) と共演したワーナー・ブラザース2作目のオール・トーキー映画『The Terror』など、他のトーキー映画では台詞も喋っていた。
マカヴォイが、トーキーへの移行期に映画界から引退したことをめぐっては、彼女が吃音ないし舌足らずの喋り方であったからだとする噂が長い間流れていた[3]。実際には、彼女はユナイテッド・アーティスツの会計責任者と結婚し、夫の求めによって彼女は仕事をやめたのであった[3]。
後に、彼女は映画界に復帰し、1940年代から1950年代にかけて、いろいろな端役を務め、1959年の『ベン・ハー』にも端役で登場した。
私生活
マカヴォイは、銀行家であったモーリス・クリアリー (Maurice Cleary) と1929年6月26日に結婚し[4]、ふたりの間にはひとり息子パトリック (Patrick) が生まれたが[1]、1940年には離婚に至った[5]。
マカヴォイは、1984年に84歳で亡くなったが、これは前年に起こした心筋梗塞の副作用によるもので[2]、亡骸はカリフォルニア州カルバーシティのホーリー・クロス墓地に葬られた[1]。
マカヴォイは、映画界への貢献に対して、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームのヴァイン・ストリート (Vine Street) 1731番地に星を与えられている[6]。
フィルモグラフィ
サイレント
トーキー
脚注
外部リンク