マルセロ・ピンヘイロ・ダヴィ・デ・メロ(Marcelo Pinheiro Davi de Melo, 1983年9月23日 - )は、ブラジル・ベロオリゾンテ出身の男子プロテニス選手。ダブルスのスペシャリストとして活動し、これまでにATPツアーでダブルス37勝を挙げる。自己最高ランキングはシングルス273位、ダブルス1位。身長203cmの長身からついた“Girafa”(ジラファ、「キリン」の意味)というニックネームがある。
メロは7歳の時から、家族揃ってテニスを始めた。15歳まではサッカーもプレーしたが、テニスに専念する決心をして1998年にプロ入りする。彼は男子ツアー下部大会での長い下積み時代を過ごしていた。
2007年からATPツアー大会に本格参戦を始め、4月末のポルトガル・オープンでアンドレ・サと組んでツアー初優勝を果たした。同年のウィンブルドン選手権男子ダブルスで、メロとサはベスト4に進出した。2人は準決勝でアルノー・クレマン/ミカエル・ロドラ組に6-7, 3-6, 3-6のストレートで敗れた。ところが、メロがウィンブルドン直前の6月10日、クイーンズクラブ選手権で「イソメテプテン」(興奮剤、抗片頭痛薬)に陽性反応を示したことが発覚する。軽微な違反として、彼は国際テニス連盟から2007年9月10日-11月9日まで2ヶ月間の出場停止処分を受けた[1]。
2008年、メロはダブルス年間4勝を挙げ、北京五輪の男子ダブルスにも出場した。2回戦でドイツのライナー・シュットラー/ミヒャエル・コールマン組に6-7, 3-6で敗れた。2009年は5月中旬のオーストリア・オープンで優勝があった。メロは2006年まで、フューチャーズやチャレンジャー大会でシングルス戦にも出場したが、ATPツアーでは1度しかシングルスへのエントリーがない。男子テニス国別対抗戦デビスカップブラジル代表選手としても、すべてダブルス戦のみに出場している。
2009年全仏オープンで、メロはバニア・キングと混合ダブルスのペアを組み、決勝戦まで勝ち進んだ。決勝戦で2人は第1シードペアのボブ・ブライアン/リーゼル・フーバー組と対戦し、7-5, 6-7, [7-10] (第3セットは10点先取のスーパータイブレーク) で落とし、準優勝となった。
2010年からはブルーノ・ソアレスとペアを組むようになった。2010年全仏オープン男子ダブルスでベスト8に進出している。
2012年7月のロンドン五輪で2度目のオリンピックに出場し2回戦でチェコのトマーシュ・ベルディハ/ラデク・ステパネク組を1-6, 6-4, 24-22で破りベスト8に進出した。準々決勝ではフランスのジョー=ウィルフリード・ツォンガ/ミカエル・ロドラ組に4-6, 2-6で敗れた。9月のデビスカップワールドグループ・プレーオフではロシアのアレックス・ボゴモロフ・ジュニア/ティムラズ・ガバシュビリ組を7-5, 6-2, 7-6(7)で破りブラジルの10年ぶりワールドグループ復帰に貢献した[2]。
2013年ウィンブルドン選手権男子ダブルスではイワン・ドディグと組み初めて4大大会男子ダブルスの決勝に進出した。決勝でブライアン兄弟に6–3, 3–6, 4–6, 4–6で敗れ準優勝となった。全米オープンとATPワールドツアー・ファイナルでもベスト4に進出した。
2015年全仏オープン男子ダブルスでイワン・ドディグとペアを組み第3シードで出場。決勝でブライアン兄弟に6-7, 7-6, 7-5で勝利しグランドスラム初優勝。11月2日にブライアン兄弟を抜いてダブルスの世界ランキングで1位になった。
2017年ウィンブルドン選手権男子ダブルスでルカシュ・クボットとペアを組み第4シードで出場。決勝でオリバー・マラチ/マテ・パビッチに5-7,7-5,7-6,3-6,13-11で優勝。
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