『マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦 』(Live: The Road Goes Ever On )は、アメリカ合衆国 のロック ・バンド であるマウンテン の通算4作目のアルバム。彼等が1972年2月に解散した後、同年4月に発表された初のライブ・アルバム である。
解説
経緯
マウンテンは1970年にレコード・デビューし、2年間に計3作のアルバムを発表してアメリカのハード・ロック ・バンドの代表格の一つになった。しかし1972年1月末、メンバーのフェリックス・パパラルディ (ベース、ヴォーカル)が慢性の聴覚異常などの様々な健康障害を理由にツアーに参加しないことを宣言したので、彼等は解散した[ 2] 。
本アルバムは、未発表の音源を編集した彼等初のライヴ・アルバム[ 注釈 1] である。彼等が所属したウィンドフォール・レコード [ 注釈 2] から同年4月に発表された。
内容
全4曲の収録曲の内訳は、1969年8月16日にウッドストック・フェスティバル で録音されたものが2曲、1971年 12月14日のニューヨーク公演と1972年 1月29日のロンドン公演で録音されたものがそれぞれ1曲である。
彼等がウッドストック・フェスティバルに出演した[ 3] [ 注釈 3] のは結成直後のことで、デビュー・アルバム『勝利への登攀 』(1970年)の制作前に脱退した初代ドラマーのN.D.スマート が在籍していた。本アルバムに収録された2曲は、アルバム"Woodstock Two "(1971年)に収録された2曲とは異なる[ 注釈 4] [ 注釈 5] 。「ロング・レッド 」は、パパラルディとスマートが参加したウェスト初のソロ・アルバム『マウンテン 』(1969年)の収録曲である。
残りの2曲は1971年11月に発表された前作『悪の華 』のツアーのもので、2代目ドラマーのコーキー・レイング が参加している。「ナンタケット・スレイライド」は前々作『ナンタケット・スレイライド 』(1971年)、「クロスローダー」は『悪の華』の収録曲で、いずれもパパラルディと彼の妻ゲイル・コリンズ の共作である。
これまでのマウンテンのアルバムと同様、パパラルディがプロデュース、コリンズがジャケット・デザインを担当した。
アルバムが発表された年と同じ1972年に、「ウェイティング・トゥー・テイク・ユー・アウェイ」がシングル・カットされた[ 5] 。
CDにはボーナス・トラック として、1970年3月20日にアトランタ・インターナショナル・ポップ・フェスティバル で録音されたT-ボーン・ウォーカー 作「ストーミー・マンデイ 」が収録された。
収録曲
LP
Side Two # タイトル 作詞・作曲 録音年月日・場所 時間 1. 「ナンタケット・スレイライド(Nantucket Sleighride)」 パパラルディ、コリンズ 1971年 12月14日 ニューヨーク州 ニューヨーク アカデミー・オブ・ミュージック17:38 合計時間:
17:38
CD
参加ミュージシャン
脚注
注釈
出典
^ Shapiro, Harry (2010). Jack Bruce: Composing Himself: The Authorised Biography by Harry Shapiro . London: A Genuine Jawbone Book. p. 152. ISBN 978-1-906002-26-8
^ “Discogs ”. 2024年8月24日 閲覧。
^ “Discogs ”. 2024年8月24日 閲覧。
引用文献
Laing, Corky; Takala, Tuija (2019). Letters To Sarah . Helsinki: Polite Bystander Productions. ISBN 978-952-94-1530-4