ボアコンストリクター
ボアコンストリクター Boa constrictor
保全状況評価
ワシントン条約 附属書IIB. c. occidentalis アルゼンチンボア ワシントン条約附属書I
分類
学名
Boa constrictor Linnaeus, 1758
和名
アカオボア ボアコンストリクター
英名
Red tailed Boa
ボアコンストリクター (学名 :Boa constrictor )は、ボア科 ボア属に分類されるヘビ 。本種のみでボア属を形成する(マダガスカルボア属 の構成種とサンジニアボア をボア属に含める説もある)。特定動物 。別名アカオボア 、爬虫類愛好家の符牒的呼称でボアコン (亜種 を含めれば数多くの別名がある)。
分布
メキシコ 南部以南の北アメリカ大陸 と南アメリカ大陸 、小アンティル諸島
形態
最大全長430 cm。通常は最も大型になるとされる基亜種でも300 cm程。オスよりもメスの方が大型になる。もっとも流通量の多い亜種B. c. imperator では150-240 cm。B. c. imperator では最大でも200 cmに達しないクラウケイボアと呼ばれる地域個体群 もいる。分布が広いためか体色や形態は亜種、地域、個体による変異が大きい。野生でも淡い白色を帯びるB. c. imperator のホグアイランドボアと呼ばれる地域個体群もいる。
亜種
Boa constrictor amarali (Stull, 1932 )
Boa constrictor constrictor Linnaeus, 1758
Boa constrictor imperator Dawdin , 1803
Boa constrictor longicauda Price & Russo, 1991
Boa constrictor melanogaster Langhammer, 1983
Boa constrictor nebulosa Lazel, 1964
Boa constrictor occidentalis Philippi, 1873 アルゼンチンボア
Boa constrictor orophias Linnaeus, 1758
Boa constrictor ortonii Cope , 1788
Boa constrictor sabogae (Barbour , 1906 )
Boa constrictor sigma
生態
熱帯雨林 やサバンナ 、農耕地や民家近くに生息する。幼体は樹上棲の傾向が強いが、成長に伴い地表棲になる。
地上生で、おもに夜に活動するが、大型の個体は日中でも見かける。
食性は動物食で、主に鳥類 、哺乳類 等の恒温動物を食べる。太い胴は待ち伏せからの素早い飛びつきに適している。胴で絞める力が強く、種小名のconstrictor は「絞め殺す者」の意。獲物に噛みついた後、胴体で獲物に巻き付いて絞め殺す。
繁殖形態は卵胎生 で、一度に20-60匹程の幼体を産む。
人間との関係
皮 は革製品 として利用されることもある。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。最も流通するのはB. c. imperator 。2020年の改正動物愛護法 の施行により、本種の愛玩目的の飼育は禁止となった。展示施設等での飼育にあたっては、地方自治体 の許可やマイクロチップ の埋め込み等が必要になる。
本種の登場する映像作品
いかにも大蛇といったその形態から以下の映画 にも登場している。
関連項目
参考文献
『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、97頁。
山田和久『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社、2005年、10-12頁。
『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、116頁。
外部リンク