ホウオウビスケッツ(欧字名:Ho O Biscuits、2020年6月5日 - )は、日本の競走馬[1]。2024年の函館記念の勝ち馬である。
馬名の意味は、冠名+父名の一部[2]。
経歴
2歳(2022年)
2022年12月10日、中山競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1600m)で、鞍上に横山和生を起用しデビュー。スタートを決め先頭で進み、直線でも粘り新馬勝ちを収めた[3]。
3歳(2023年)
シーズン初戦は1勝クラス・フリージア賞に出走。スタートから先頭に立ち、後続を退けて勝利[4]。初の重賞挑戦にスプリングステークスを選択[5]。前目で追走したが、直線でベラジオオペラに交わされ2着[6][7]。優先出走権を獲得し、初のGIの舞台となった皐月賞では馬群に沈み17着。次走には第90回東京優駿を選び、新コンビとして丸田恭介を起用し出走[8]。道中は折り合いを欠く場面も見られたが2番手に付け、直線では後続から急追してきたタスティエーラやソールオリエンスに呑まれ6着となった[9]。
休養を挟み、当初は毎日王冠での復帰となる予定だったが、夏負けにより回避[10]。そして、古馬との初対決ととして中日新聞杯を選択した[11]。レースでは、2コーナーで先頭に立ちレースを進めるも、後続馬に抜かされ12着となった。
4歳(2024年)
4歳緒戦は東京新聞杯からとなり、新コンビに岩田康誠を起用。直線で伸びは見せたもののサクラトゥジュールやウインカーネリアンには届かず3着[12][13]。次戦は東風ステークスに出走し、自身初となる1番人気でのレースとなった。2番手でレースを進めたが最後は後続に抜かされ2戦連続で3着となった[14]。休養を挟んで巴賞に出走。先頭を進み、直線は後続を寄せ付けず勝利を収めた[15]。
陣営は次走に函館記念を選択。道中は先頭を追うように2番手に付け、4コーナーで一気に先頭へ立つと直線では後続を突き放し、連勝で重賞初制覇を飾った[16][17]。休養明け、次走は毎日王冠を選択した。道中はエルトンバローズが迫ってくる中、先頭を進む。直線でも先頭のままだったが、ゴール直前でシックスペンスに交わされ2着となった[18]。次走は第170回天皇賞(秋)に出走。鞍上は康誠がノースブリッジに騎乗するため、息子の岩田望来を鞍上に迎えた[19]。道中は先頭に立ち馬群を引っ張って行く。1000mを59秒9のスローペースで進み、直線も譲らなかった。しかし、残り100mで脚が止まり、後方からドウデュースとタスティエーラに交わされ3着となった[20]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[21]およびJBISサーチ[22]の情報に基づく。
競走日
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競馬場
|
競走名
|
格
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距離(馬場)
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頭 数
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枠 番
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馬 番
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オッズ (人気)
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着順
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タイム (上り3F)
|
着差
|
騎手
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斤量 [kg]
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1着馬(2着馬)
|
馬体重 [kg]
|
2022.12.10
|
中山
|
2歳新馬
|
|
芝1600m(良)
|
16
|
2
|
4
|
013.00(4人)
|
01着
|
R1:34.9(35.3)
|
-0.1
|
0横山和生
|
55
|
(マルディランダ)
|
488
|
2023.02.18
|
東京
|
フリージア賞
|
1勝
|
芝2000m(良)
|
10
|
6
|
6
|
026.50(7人)
|
01着
|
R1:59.3(34.3)
|
-0.3
|
0横山和生
|
56
|
(サスツルギ)
|
496
|
0000.03.19
|
中山
|
スプリングS
|
GII
|
芝1800m(重)
|
16
|
5
|
10
|
005.50(3人)
|
02着
|
R1:49.1(36.9)
|
-0.2
|
0横山和生
|
56
|
ベラジオオペラ
|
494
|
0000.04.16
|
中山
|
皐月賞
|
GI
|
芝2000m(重)
|
18
|
5
|
9
|
017.70(7人)
|
17着
|
R2:03.7(39.6)
|
-3.1
|
0横山和生
|
57
|
ソールオリエンス
|
494
|
0000.05.28
|
東京
|
東京優駿
|
GI
|
芝2400m(良)
|
18
|
2
|
3
|
287.2(16人)
|
06着
|
R2:25.4(34.0)
|
-0.2
|
0丸田恭介
|
57
|
タスティエーラ
|
496
|
0000.12.09
|
中京
|
中日新聞杯
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
17
|
4
|
8
|
005.00(3人)
|
12着
|
R1:59.7(35.7)
|
-0.9
|
0丸田恭介
|
56
|
ヤマニンサルバム
|
504
|
2024.02.04
|
東京
|
東京新聞杯
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
16
|
4
|
8
|
035.30(8人)
|
03着
|
R1:32.3(33.9)
|
-0.2
|
0岩田康誠
|
57
|
サクラトゥジュール
|
510
|
0000.03.10
|
中山
|
東風S
|
L
|
芝1600m(良)
|
14
|
7
|
11
|
002.50(1人)
|
03着
|
R1:33.7(35.6)
|
-0.3
|
0岩田康誠
|
57
|
ディオ
|
516
|
0000.06.30
|
函館
|
巴賞
|
OP
|
芝1800m(良)
|
16
|
5
|
9
|
004.00(2人)
|
01着
|
R1:46.8(35.1)
|
-0.3
|
0岩田康誠
|
57
|
(デビットバローズ)
|
510
|
0000.07.14
|
函館
|
函館記念
|
GIII
|
芝2000m(良)
|
16
|
6
|
12
|
007.20(3人)
|
01着
|
R1:59.2(35.3)
|
-0.6
|
0岩田康誠
|
57.5
|
(グランディア)
|
506
|
0000.10.06
|
東京
|
毎日王冠
|
GII
|
芝1800m(良)
|
14
|
2
|
2
|
007.40(4人)
|
02着
|
R1:45.2(33.8)
|
-0.1
|
0岩田康誠
|
57
|
シックスペンス
|
502
|
0000.10.27
|
東京
|
天皇賞(秋)
|
GI
|
芝2000m(良)
|
15
|
5
|
9
|
048.10(8人)
|
03着
|
R1:57.6(34.0)
|
-0.3
|
0岩田望来
|
58
|
ドウデュース
|
502
|
血統表
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ホウオウビスケッツ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年7月14日閲覧。
- ^ “競走馬情報 ホウオウビスケッツ”. 日本中央競馬会. 2024年7月14日閲覧。
- ^ 「【2歳新馬・中山5R】ホウオウビスケッツが逃げ切りデビューV」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【フリージア賞】ホウオウビスケッツ逃げ切り!横山和「流れが向いてくれたが反応が良すぎる」」『スポーツニッポン』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【注目馬動向】2戦2勝のホウオウビスケッツはスプリングS本線 奥村武調教師「まずはトライアルを考えて」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「価値ある2着のホウオウビスケッツ 横山和は地力認める「今回は攻める競馬をした」【スプリングS】」『中日スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【スプリングS】ホウオウビスケッツは2着で初黒星 横山和生騎手「この馬も強いと思います」」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【日本ダービー】皐月賞大敗のホウオウビスケッツは良馬場で一変狙う 陣営「パンパンのスピード競馬のほうがいい」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「ホウオウビスケッツでダービー6着の丸田恭介騎手が悔しさにじませる 「ほんの少しのところだった」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「ホウオウビスケッツは中日新聞杯へ 奥村武師「目に輝きがある」」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【中日新聞杯展望】日本ダービー6着以来となるホウオウビスケッツが中心」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【東京新聞杯】ホウオウビスケッツは岩田康誠騎手との初コンビで3着「力は通用するよ」」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【東京新聞杯】8番人気ホウオウビスケッツ3着 岩田康誠騎手「進路取りに失敗してしまった」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【東風S】(中山)ディオが直線外から差し切って勝利」『ラジオNIKKEI』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「ホウオウビスケッツ鮮やか逃走V 岩田康「小細工せず、逃げてつかまったら仕方ない」/巴賞」『日刊スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「【函館記念】ホウオウビスケッツが2番手から堂々抜け出し重賞初制覇」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「3馬身半差の圧勝劇で秋盾が目標に…ホウオウビスケッツと完璧すぎた岩田康騎手/函館記念」『日刊スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「「夢を見たね」ホウオウビスケッツ、ゴール前まで逃げ粘り2着/毎日王冠」『日刊スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
- ^ 「岩田望、ホウオウビスケッツは「父から聞いていた通り、すごく乗りやすくて操縦性の高い馬」奥村武厩舎2頭、父子で1週前追い切り【天皇賞・秋】」『中日スポーツ』。2024年10月31日閲覧。
- ^ 「【天皇賞・秋】ホウオウビスケッツはスローペース逃げで3着 岩田望来騎手「早めに仕掛けていきました」」『サンスポZBAT!』。2024年10月31日閲覧。
- ^ “ホウオウビスケッツの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年7月14日閲覧。
- ^ “ホウオウビスケッツ 競走成績”. JBISサーチ. 2024年7月14日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ホウオウビスケッツ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年7月14日閲覧。
- ^ a b c “ホウオウビスケッツの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年7月14日閲覧。
外部リンク